エアーズロック(ウルル)

エアーズロック(ウルル)は、ノーザンテリトリー準州のウルル・カタジュタ国立公園(旧名:エアーズロック・マウントオルガ国立公園)内、オーストラリア大陸のほぼ中心に位置する巨大な砂岩の岩山です。その形と位置から、「オーストラリアのへそ」、あるいは「地球のへそ」などとも呼ばれています。

シドニーからは直線距離で約2,120キロ、陸路ではアデレード方面などを経由する長距離移動となり、実質的には数日がかりのドライブとなります。一般的には、シドニー、メルボルン、ブリスベン、ケアンズなどオーストラリア国内都市からエアーズロック空港(Ayers Rock Airport / Connellan Airport)へ飛行機でアクセスするのが便利です。

ウルルは海抜約863メートル、周囲の平地から約348メートルの高さがあり、周囲は約9.4キロに及びます。日の出や日の入りの時間帯には、太陽の光を受けて岩肌の色が刻々と変化し、世界中の旅行者を魅了しています。

ウルル・カタジュタ国立公園は、1987年にユネスコの世界遺産に自然遺産として登録され、1994年にはアボリジニ文化の重要性も評価されて文化遺産としても登録されました。現在は「自然」と「文化」の両方の価値を持つ、世界でも貴重な複合遺産として知られています。

エアーズロックはしばしば「世界最大の一枚岩」と紹介されることがありますが、厳密には「一枚岩」の定義や比較には諸説があります。現在の記事では、ウルルを世界最大と断定するのではなく、世界的に有名な巨大な砂岩の岩山として紹介するのが適切です。

エアーズロックの位置

エアーズロックの位置

エアーズロックの正式名称

エアーズロックは1873年に、イギリスの探検家ウィリアム・ゴスにより西欧社会に知られることになりました。その後、当時の南オーストラリア植民地首相ヘンリー・エアーズにちなんで「エアーズロック」と名付けられました。

しかし、エアーズロックは1873年に西欧社会に知られる以前から、オーストラリアの先住民アナング族の人々にとって重要な聖地であり、アナング族の言葉では「ウルル」(Uluru)と呼ばれてきました。

オーストラリアでは、先住民の文化や考え方を尊重する動きが高まり、現在は「エアーズロック」よりも、伝統的名称である「ウルル」が公式・一般の観光案内でも広く使われています。あわせて、同じ国立公園内にある「マウント・オルガ」も、伝統的名称の「カタジュタ」(Kata Tjuta)と呼ばれています。

ウルル周辺の土地は1985年にアナング族の人々へ返還され、その後、99年のリース契約によりオーストラリア政府へリースされ、現在はアナング族とParks Australiaにより共同管理されています。

そのため、現在の正式な国立公園名は「ウルル・カタジュタ国立公園」(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)となっています。

エアーズロックの歴史

ウルルは約5億年前に形成された砂岩でできており、長い年月をかけた地殻変動、風雨、浸食により現在の姿になったと考えられています。

ウルルの表面が赤く見えるのは、鉄分を含む砂岩の表面が空気中の酸素と反応して酸化しているためです。ウルルを含むオーストラリア大陸中心部は、赤い砂と岩の風景が広がることから「レッドセンター」と呼ばれています。

エアーズロックへのアクセス

エアーズロック観光の玄関口は、エアーズロック空港(Ayers Rock Airport / Connellan Airport)です。エアーズロック空港へは、カンタス航空、ジェットスター航空、ヴァージン・オーストラリア航空などが、オーストラリア国内主要都市からの直行便を運航しています。ただし、就航都市、運航曜日、便数は季節や航空会社のスケジュールにより変動します。

エアーズロック空港からエアーズロック・リゾートまでは車で約10分で、リゾート宿泊者向けには空港と各ホテルを結ぶ無料シャトルバスが運行されています。

アリススプリングス空港も、エアーズロック観光の起点として利用されることがありますが、アリススプリングスからエアーズロック・リゾートまでは陸路で約450キロ、車で約5時間かかります。そのため、アリススプリングス発のキャンプツアーや、レンタカーでキングスキャニオンなどを巡る旅程で利用されることが多いです。

エアーズロックの観光

ウルル・カタジュタ国立公園に入園するには、国立公園入園券(パークパス)の購入が必要です。現在の一般旅行者向け料金は、大人(18歳以上)$38/3日間、18歳未満は無料です。年間パスは大人$50です。

パークパスは、ウルル・カタジュタ国立公園の公式サイトからオンラインで購入できます。ツアーに参加する場合は、ツアー代金に国立公園入園料が含まれているか、別途購入が必要かを事前に確認してください。

エアーズロックの観光を行う場合、現在は一般的に下記のパターンが基本となります。

  • カタジュタ(マウント・オルガ)観光
  • ウルル・サンセット鑑賞
  • ウルル・サンライズ鑑賞
  • ウルル山麓観光(クニヤ・ウォーク、マラ・ウォーク、カルチャー・センターなど)

以前は「エアーズロック登山」が観光要素の一つとして紹介されることもありましたが、ウルル登山は2019年10月26日をもって恒久的に禁止されています。現在は、ウルルを登るのではなく、アナング族の文化に敬意を払いながら、山麓の散策路や展望エリアから景観を楽しむ観光スタイルが基本です。

1泊2日でも、到着日にカタジュタ観光とウルル・サンセット、翌朝にウルル・サンライズと山麓観光を組み合わせることができます。ただし、キングスキャニオン観光も加える場合は、移動距離が長いため、できれば2泊以上の滞在がおすすめです。

ウルルは、サンセット(日の入り)時とサンライズ(日の出)時に特に美しく見えます。夕陽や朝陽を浴びることで岩肌の色が刻々と変化し、赤く輝いていく様子が非常に印象的です。また、昼間は季節により気温が高くなるため、散策や観光は朝夕の涼しい時間帯を中心に計画するとよいでしょう。

サンセット鑑賞時にスパークリングワインなどを楽しむツアーもありますが、個人で訪れる場合、国立公園内での飲酒には制限があります。ツアー会社が許可を得ている場合を除き、国立公園のルールに従って行動してください。

なお、ウルル・カタジュタ国立公園は、文化的行事、天候、散策路の補修などにより、一時閉鎖や一部エリアの立入制限が行われる場合があります。訪問前には、必ず国立公園公式サイトで最新情報を確認してください。

エアーズロック地図

エアーズロックの地図

エアーズロック登山

エアーズロック(ウルル)登山は、2019年10月26日をもって恒久的に禁止となりました。

ウルルは、アナング族の人々にとって非常に神聖な場所です。アナング族は以前から、文化的・宗教的な理由、また訪問者の安全面からも、ウルルに登らないよう旅行者に求めていました。

長年の議論を経て、ウルル・カタジュタ国立公園の管理委員会は2017年に登山禁止を決定し、約2年間の移行期間を経て、2019年10月26日から登山は全面的に禁止されました。現在、登山用の鎖も撤去されており、観光客がウルルに登ることはできません。

そのため、この記事で過去に掲載していた登山方法、登山口の開閉条件、登山できる確率などの情報は、現在の旅行計画には使用できません。現在は、ウルル山麓のクニヤ・ウォーク、マラ・ウォーク、ベースウォーク、サンライズ・サンセット観賞、カルチャー・センター訪問などを通じて、ウルルの自然と文化を体験する形になります。

ウルルを訪れる際は、写真撮影禁止エリア、立入禁止エリア、文化的に重要な場所への配慮など、国立公園のルールとアナング族の文化を尊重してください。

エアーズロック(ウルル)登山は、2019年10月26日以降、恒久的に禁止されています。現在は登山ではなく、山麓散策、サンライズ・サンセット鑑賞、カルチャー・センター訪問などを通してウルルを観光します。
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