オーストラリア旅行にいつから行ける?(2021年11月11日更新)

このページは2021年11月11日現在の情報になります。

2022年2月21日より、そのオーストラリア入国制限が全世界からのワクチン接種完了者に対象を拡大、約2年ぶりにオーストラリアの国境が全面的に開放されることになりました。

最新の情報は以下のページを参照ください。

原則オーストラリア国民と永住者を除き入国不可という厳しい入国制限と、他の先進国では類をみないオーストラリア市民・永住者の出国までも制限し、国境を閉じた「鎖国状態」となっているオーストラリア。

厳しい国境規制を現在も続けているオーストラリアには、果たしていつになったら観光を目的として入国が可能になるのでしょうか。

報道されている現在のオーストラリア国境緩和への動きと予想を交えてレポートしたいと思います。

オーストラリアにおける現在の新型コロナウィルスの状況

11月6日時点

現在感染者数 市中新規感染者
(24時間)
帰国者新規感染者
(24時間)
全オーストラリア 19,979 660 1
ACT 136 18 0
NSW 3,168 270 1
NT 4 1 0
QLD 9 1 0
SA 0 0 0
TAS 0 0 0
VIC 16,662 370 0
WA 0 0 0
       
短縮表示の州名 州名 主な都市
ACT オーストラリア首都特別区 キャンベラ
NSW ニューサウスウェールズ州 シドニー
NT ノーザンテリトリー準州 エアーズロック、アリススプリングス、ダーウィン
QLD クイーンズランド州 ゴールドコースト、ブリスベン、ケアンズ、ハミルトン島
VIC ビクトリア州 メルボルン
SA 南オーストラリア州 アデレード
TAS タスマニア州 ホバート、ロンセストン
WA 西オーストラリア州 パース

2021年8月に発表されたロードマップ

キャンベラ

キャンベラにあるオーストラリアの連邦議事堂

オーストラリアでは、これまで新型コロナウィルスに対して事実上の「ゼロコロナ戦略」がとられていましたが、2021年8月にその方針を転換し、コロナとの共生を受け入れて、ワクチン接種率の上昇とともに行動規制の緩和を進めていく、出口戦略へのロードマップ(行程表)を発表しました。

この行程表では、ワクチン接種率が70%を超えた段階より、徐々に厳しい国境規制、入国と出国の規制を緩和していく計画も含まれています。

ワクチン接種率が70%を超えると「フェーズB」となり、留学、ビジネス目的の入国がが、上限の人数を定めた上で可能になります。

そしてワクチン接種率が80%を超える「フェーズC」では、オーストラリア人、永住者のオーストラリア出国に対する規制が撤廃され、新型コロナウィルスの感染が抑えられている国・地域との、観光客を含む入国受入れが再開されます。

この感染が抑えられている国・地域の中には、シンガポール、太平洋諸島、イギリス等とともに、日本もその検討対象に含まれると発表されています。

懸念材料としては、ワクチン接種率の進捗が州によって差が出始めており、シドニーのあるニューサウスウェールズ州では、2回の接種を終えた完全ワクチン接種者の成人人口に対する割合が80%を超えるのは11月14日頃と予想されています。

ケアンズやゴールドコースト等、州内にグレートバリアリーフ等の日本人にもなじみの深い世界的な有名観光地がある、クイーンズランド州では、ワクチン接種率が80%を超えるのは12月15日頃と、およそ1か月もの差が出てきています。

また、このクイーンズランド州、西オーストラリア州などでは、今まで新型コロナウィルスに対してニューサウスウェールズ州等と比較して慎重な姿勢で臨んでいましたが、ワクチン接種率が目標を超えても、行動規制、国境の再開に対しても、州首相が再検討をするような発言をしています。

オーストラリア連邦政府のスコットモリソン首相は、ワクチン接種率で目標に達した州から、行動規制、国境・検疫の緩和を進めていく方針を示しており、シドニーのニューサウスウェールズ州、メルボルンのビクトリア州など、ワクチン接種率が目標に達した州から観光目的を含むオーストラリア入国可能になり、クイーンズランド州など他州への移動は制限される、ということになる可能性もあります。

しかしながら、このように「ワクチン接種率」という具体的な数値を定めたロードマップが示され、そのターゲットとする接種率の達成が視野に入ってきていることから、日本からオーストラリアへの観光目的での入国は早ければ12月、遅くとも来年2022年3月までに実現する可能性は高いと考えられます。

その為の前提条件として、日本の新型コロナウィルス感染状況が低く抑えられ、オーストラリア政府によって日本が新型コロナウィルスの「低リスク国」である、と判断される必要があります。

オーストラリアへの観光旅行の再開を待ち望む関係者、オーストラリアを訪れたいと考えている旅行者にとって、ようやく見えてきた一筋の光と言えます。

カンタス航空も国際線運行再開を発表

カンタス航空

国際線運行再開が期待されるカンタス航空のエアバスA380

こうしたオーストラリア政府の方針転換とロードマップの発表と連動するように、オーストラリアのフラッグシップキャリアであるカンタス航空(Qantas Airways)も、2021年12月18日より国際線の運航を再開すると発表しました。

カンタス航空は2020年3月下旬にほぼ全ての国際線の運航を停止、現在もその停止した状態が続いています。

カンタス航空の国際線運行再開の発表は、実は今回が初めてではなく、今までも何度か具体的な日付を入れて発表されていました。

しかしながら、今回の国際線運行再開はオーストラリア政府の出口戦略、加速度的に進むワクチン接種状況と連動しており、実現の可能性が高いものと期待が高まっています。

カンタス航空の国際線運行再開は、感染状況は治まっているリスクの低い国・地域より開始されます。 カンタス航空CEOのアラン・ジョイス氏は、英国、米国、シンガポール、日本、ニュージーランドがその対象として検討されていると述べていますので、今後の日本の感染状況によっては、早期にオーストラリア・日本線の運行が再開される可能性があります。

ニューサウスウェールズ州、11月1日よりワクチン接種完了した海外旅行者に対する検疫を廃止

ニューサウスウェールズ州政府は、11月1日よりワクチン接種を完了した、海外旅行者に対する検疫を廃止することを発表しました。

検疫無しとなる条件は以下の通りです。

  • オーストラリア人、永住者、及びその家族
  • オーストラリア保健局(TGA)に承認されたワクチンの接種を完了していること
  • オーストラリアに向けた出発前にPCR検査を受け、陰性が確認されていること

オーストラリア保健局に承認されているワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソンエンドジョンソンの4種類となります。

ワクチン接種完了者の1日あたりの到着上限人数は撤廃されます。

ワクチン接種を終えていない人も入国することはできますが、引き続き自費による14日間の強制隔離を行う必要があり、到着者の人数も毎週210人を上限として制限されます。

現在オーストラリア人・永住者の出国は制限されていますが、この出国制限も11月中に廃止されることが発表されています。

この出国制限が廃止されれば、ニューサウスウェールズ州に住むオーストラリア人・永住者は、渡航先国の入国条件によっては、12月のクリスマスホリデーまでに海外旅行を再開できる可能性が出てきました。

オーストラリア人・永住者以外の海外旅行者に対する検疫廃止の具体的なスケジュールは現時点では示されていません。

まず、学生ビザ、ビジネスビザ所持者の入国者、その後感染が比較的抑えられているリスクの低い国からの一般の観光旅行者へと段階を踏んで拡大される予定です。

この海外旅行者の検疫廃止は、シドニーのあるニューサウスウェールズ州のみとなり、ゴールドコースト、ケアンズのあるクイーンズランド州、パースの西オーストラリア州等、他の州では実施されず、引き続きホテル強制隔離、または自宅での隔離が必要になります。

クイーンズランド州、西オーストラリア州は、現在もコロナゼロ戦略をとっており、ニューサウスウェールズ州等、新型コロナウィルスの新規感染者が報告されている州との州境を閉じて州間の移動を制限しています。

その為、シドニー空港に到着し隔離なしで自由に行動できても、クイーンズランド州などの他州への移動はできない、または他州着後に隔離などその州の制限が適用され、オーストラリア国内の州間の移動制限がますます長引く懸念が指摘されています。

オーストラリアへ観光旅行へ行けるようになるのはいつ?

現在も厳しい入国規制を継続しているオーストラリアですが、それではいつ頃日本からの観光を目的とする旅行者の受け入れを再開するのでしょうか?

スコットモリソン首相は、ビクトリア州商工会議所において、11月21日から入国が可能になるシンガポールに続いて、数週間以内に日本と韓国からの旅行者が検疫無しで入国できるようなることを明らかにしました。

ワクチン接種が完了し出発前3日以内の新型コロナウィルス検査で陰性であることを条件に、ワクチン接種が進んでいるニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、及びオーストラリア首都特別地域に、検疫なしで入国することが可能になります。

既にオーストラリアに入国が可能になっているニュージーランドは一般の観光客もオーストラリアに入国可能ですが、日本なども同様に商用ビザ、学生ビザ所持者だけでなく、一般観光客の入国も可能になるのかがまだ明確になっていませんので、今後の政府による発表が待たれます。

また、オーストラリアからの帰国者・旅行者に対する、日本側の入国制限、及び帰国後の隔離措置が撤廃、または大幅に緩和されることにも期待が高まってきています。

観光業界では、オーストラリアと日本との旅行者の往来の再開は、2022年4月以降になるのではとの見通しが一般的でしたが、世界的にも例を見ない程のオーストラリアにおけるワクチン接種の急速な進捗により、国境の再開が大幅に前倒しになりそうです。

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