グリーン島

グリーン島は約6000年かかってグレートバリアリーフ海洋公園に誕生した、ケアンズ沖合27kmに位置する島世界自然遺産に登録される島で、大きさは約12ヘクタール(東京ドーム約2.5個分)あり、島はサンゴ礁と熱帯雨林があるとても特徴的な環境にある。 グリーン島の周りのサンゴ礁の大きさは約120ヘクタールに及び、島の面積の約80倍のサンゴ礁が広がっている。グレートバリアリーフに浮かぶ300以上のサンゴが堆積されて出来た島の中で、グリーン島だけが唯一熱帯雨林が生い茂る特別な島となる。

グリーン島の生物

グリーン島には55種類以上の様々な鳥類も確認されおり、15種類以上の鳥達が島に巣を作り生活している。また、島には120種類以上の植物が確認されている。グリーン島では海がめの産卵も確認されており、島の周りにはたくさんの海がめが生息している。グリーン島や周りのサンゴ礁は、周辺の様々な海洋生物の生活を支えている。

2つの重要な生息地

①浅場に広がる芝生のような海草は、たくさんの幼魚の隠れ家になっていたり、ウミガメやジュゴンの食料となっている。

②グリーン島周辺は遠浅で約190種類以上のハードコーラル(硬い珊瑚)、100種類以上のソフトコーラル(ゆらゆら揺れる柔らかい珊瑚)が生息している。

グリーン島の施設

グリーン島にはグリーンアイランドリゾートという5つ星の全室スイートルームのホテルが完備されており、スイミングプール、レストラン、バー、インフォメーションデスク、アイスクリームショップ、リゾートウエアショップ、ダイビングショップ、マッサージショップなどの施設がある。島の北側には海水浴場があり、ビーチパラソルやビーチチェアをレンタルする事ができる。それぞれの施設には日本語を話すスタッフもいるので、言葉の問題で困ることはまずないだろう。

マリンランドミラネシアは、グリーン島内にあるオーストラリア人家族が運営しているワニ園で、世界大級の数を誇るミクロネシア/ミラネシア諸島の先住民族美術品が館内あちらこちらに展示されていたり、水族館ではグリーン島周辺に生息する海洋生物たちを見る事ができる。このワニ園の最大の魅力は、カウシスと名付けられた全長5.48メートルもあるイリエワニで、2012年にギネス世界記録に「捕獲された中で最も大きなクロコダイル」として認定された。毎日10:30と13:30にはワニの餌付けショーが開催され、最後には子ワニの抱っこ体験もできる。

島内にはボードウォーク(遊歩道)が設置されており、緑生い茂る島内を安全に散策する事ができる。また約1時間ほどかけて、ビーチをぐるりと一周歩いて周る事もできるので、キレイなビーチと青い海をバックに記念撮影も楽しむ事ができる。

グリーン島の歴史

グリーン島の名前は、「緑の島」から名付けられたわけではなく、ジェームスクック氏が船長を務めるイギリス海軍のエンデバー号がオーストラリアとニュージーランドを探検航海中にグリーン島沖にさしかかった時、ジェームス・クック船長は日誌に「1770年6月10日、日曜日、緑の灌木に覆われた低い島が見えた。」と記し、この「緑の低い島」をエンデバー号乗組員であり天文学者のチャールズ・グリーン氏の名前を取り、グリーン島という名前がつけられた。 グリーン島は原住民アボリジニの言葉で“ウンヤミ”と呼ばれており、“グルーグル・グンガンジー族”の聖地の島でもある。 グリーン島には、「世界初」が2つある。1937年に世界で初めてグラスボトムボートが開発され、ツアーが催行された。そして1954年には、桟橋の先端に世界で初めての水中固定式の水中観測室が設置された。残念ながら、世界初の水中観測室は、老朽化のために現在立ち入りすることができなくなっている。 グリーン島は約900あるグレートバリアリーフの島々でただ一つ、サンゴの砂の積もってできた島の上に熱帯雨林植物の生える島であり、世界初であるグラスボトムボートと水中観測室があるグレートバリアリーフの中でも特別な場所である。

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