オーストラリアの鳥 ~約830種類の鳥が生息、その約45%が固有種

オーストラリアには約830種類の鳥類が生息しており、その約45%がオーストラリアの固有種であり、世界の固有の鳥類の10種に1種が、オーストラリアにし即しています。

オーストラリアの鳥は、その特徴的な外観、鳴き声など、日本の野生界では見ることのできない、ユニークま鳥が多く、コアラやカンガルー等と同様に、オーストラリアを訪れる国外からの観光客に人気となっています。

そのような、魅力あふれるオーストラリアの鳥たちをご紹介いたします。

また、バードウォッチングに最適な知られざる観光地も併せてご紹介させていただきます。

エミュー

オーストラリア 鳥

エミューは、オーストラリアの固有種オーストラリアの国鳥に指定されています。

ダチョウに次いで大きな鳥で、体長は1.6mから1.9mほどですが、翼は退化して小さくなり、20cmくらいしか飛び上がることが出来ません。その代わり、50km/hの速さで走ることが出来ます。水浴びも好きで、泳ぐことも出来ます。

繁殖期にはメスは10個から20個ほどの卵を産みますが、卵を温めたりヒナの世話をするのはオスの仕事です。

独特の鳴き声は、ポンポンとドラムを叩くような音です。

熱帯雨林気候区を除いたオーストラリアのほぼ全域に生息しています。

カソワリ

オーストラリア 鳥

カソワリは、別名ヒクイドリと呼ばれる大型の鳥で、1.2mから1.5mほどの体長は、ダチョウ、エミューに次ぐ大きさです。

オーストラリア北東部の熱帯雨林に生息しており、硬いトサカを持ち、首は鮮やかな青色、首筋は赤色をし、全体的には黒毛で覆われています。

足は太く、爪も非常に鋭くなっています。

オスよりメスの方が大きく、メスの方が色味もカラフルになっています。

警戒心が非常に強く、野生で人間と面すると攻撃してくることもあるので注意が必要です。

キュランダ村近郊の熱帯雨林や、ケアンズの南130kmほどのミッションビーチ一帯に生息数が多くなっていますが、絶滅危惧種に指定されています。

ヒクイドリは、赤い喉元の肉球が火に見えて、火球を食べているように見えることから火喰い鳥(ヒクイドリ)と呼ばれるようになったそうです。

ワライカワセミ

オーストラリア 鳥

ワライカワセミは、ニューサウスウェールズ州の州鳥に指定されています。

オーストラリア東部と南西部、タスマニア島の一部に生息する大型のカワセミで、人間の笑い声に似た独特の鳴き方をします。

縄張り意識が強く、常に群れで行動をしています。

主にネズミやヘビなどを好んで捕食します。

レインボーロリキート

オーストラリア 鳥

レインボーロリキートは、日本語名ゴシキインコのことで、鮮やかな身体の色が特徴のインコです。

オーストラリア東海岸エリアに広く生息しており、名前の通り、青や緑、黄色にオレンジなどカラフルなインコです。

郊外の森だけでなく、シドニーやブリスベン等の都会でもよく見かけることができます。

レインボーロリキートは、群れで行動し、主にフルーツや虫などを食べています。

警戒心が薄く、動物園の餌を盗み食いに飛んでくる図々しさも持っています。

アカクサインコ

オーストラリア 鳥

アカクサインコは、オーストラリア南東部に広く生息しているインコで、特に、ゴールドコーストの山間部、ラミントン国立公園やブルックリン国立公園などでよく見掛けます。

体長35cmほどの大型のインコで、群れで生活していることが多いです。

キバタン

オーストラリア 鳥

キバタンは、オーストラリアの東海岸全域とキンバリー地区に生息しているシロオウムです。

頭に角のような黄色い羽が飛び出ているのが特徴で、怒っているときは、この角羽が逆立ちます。

日本では野生のオウムは珍しいかと思いますが、オーストラリアでは山間から、シドニーのような大きな都市まで、どこでも生息しています。

残念ながら鳴き声はあまり美しくなく、どちらかというと低い声でギャーギャー鳴くので、やかましい!! というのが本音ですw

ハミルトン島のホテルに宿泊すると、バルコニーによく飛んできます。

オーストラリアンペリカン

オーストラリア 鳥

オーストラリアンペリカンは、世界最大のペリカンで、内陸の乾燥帯を除き、オーストラリアのほぼ全域に生息しています。

ペリカンは世界に7種がいますが、このオーストラリアンペリカンは、体長160cmから190cmほどあり、まさに世界一の大きさです。

映画「ファインディング・ニモ」のナイジェルのモデルになったペリカンとしても有名です。

ケアンズのトリニティ湾、ゴールドコーストのブロードウォーター、シドニーのフィッシュマーケット近くなどで、じっくりと観察することが出来ます。

ブラックスワン

オーストラリア 鳥

ブラックスワンは、その名の通り黒鳥のことで、ウェスタンオーストラリア州に多くの個体が生息しています。

特に、ウェスタンオーストラリア州の州都パース近郊のモンガー湖は、ブラックスワンの生息地として非常に有名です。

ブラックスワンは、白鳥と大きさはほぼ同じです。ただ、オーストラリアには白鳥はほとんど生息していません。

ブラックスワンは長距離を飛ぶことが出来る鳥ですが、大抵は水際で群れを作って生活しています。

水草などを食べ、オスとメスがペアで土の上か浅い水の中に巣を作ります。

フェアリーペンギン

オーストラリア 鳥

フェアリーペンギンは、オーストラリアの南東部およびタスマニア島で見られる、別名コビトペンギンです。

現在、オーストラリアでは11種類のペンギンの生息が確認されていますが、一番多く分布しているのがフェアリーペンギンです。

ビクトリア州メルボルン郊外のフィリップ島、タスマニア島のビシェノー、サウスオーストラリア州のカンガルー島やビクターハーバー、ウェスタンオーストラリア州のロッキンハムがフェアリーペンギンの観察で有名な場所です。

特に、フィリップ島の隊列して海から浜辺に上がって来るペンギンパレードは、観光資源として有名です。

フィリップ島のペンギンパレードのツアーはこちら

ブラッシュターキー

オーストラリア 鳥

ブラッシュターキーは、オーストラリアの固有種のツカツクリ亜目の鳥で、日本語名はヤブツカツクリと呼ばれています。

一見するとシチメンチョウのようですが、別の種になります

枯葉や草を集めて塚をつくり、それを巣にする習性があるためヤブツカツクリという名前がつきました。

カソワリと同じで、メスが卵を産んだ後、卵を温めたりヒナを育てるのはオスの役目になっています。

オーストラリアの東部の山間部に生息しています。

ジャビル

オーストラリア 鳥

ジャビルは、コウノトリの一種で、優美な姿が特徴です。

カカドゥ国立公園イエローウォーターに生息する鳥で、オスは黒い目、メスは黄色い目をしています。

赤く長い足は幼鳥のときは黒く、成長とともに赤くなって来ます。

バードウォッチングにオススメの知られざる観光地

大自然の大陸オーストラリアには、バードウォッチングに適した観光地がたくさんあります。

ケアンズの市街地の目の前の海トリニティ湾はオーストラリアンペリカンが生息しており、またシギやチドリなどの渡り鳥が飛来してくることでも有名な場所ですし、キュランダ観光時にはヤブツカツクリやキバタン、運が良ければカソワリを見掛けることもあります。

ゴールドコーストから訪れるラミントン国立公園ではアカサクインコを始めとした各種インコやオウム、有名なリージェント・バウワーバードなどを見掛けることもあります。

パース近郊のモンガー湖ではブラックスワンの観察が出来ます。

これ以外に、オーストラリア旅行でバードウォッチングにフォーカスした時にオススメの知られざる観光地がありますので、こちらでご紹介したいと思います。

イエローウォーター

オーストラリア 鳥

イエローウォーターは、ダーウィン南東部に広がるカカドゥ国立公園にある大湿原で、250万羽の野鳥が集まるバードサンクチュアリです。

クーインダという集落からクルーズボートに乗り込みこの大湿原を訪れます。

ボートで静かに進んでいくと、高い木の枝には湿原の王者シロハラウミワシの姿を見掛け、その後ろにはカササギガンが何千羽という単位で群れています。

多くの渡り鳥、上述のジャビル、ペリカン、ツルなどの大型の水鳥たちが羽を休めている姿をご覧いただけます。

イエローウォーターではオーストラリア全土で見られる鳥の35%ほどが確認されています

オススメの時期は、鳥が集中する4月から10月の乾季のころ、特に鳥の動きが活発な早朝のクルーズにご参加されることをオススメします。

イエローウォーターの記事はこちらのリンクより

イエローウォーターのツアーはこちらのリンクより

ロードハウ島

オーストラリア 鳥

ロードハウ島は、シドニーから北東へ770km、飛行機で2時間ほどのタスマン海に浮かんでいる全長11kmほどの孤島です。

島にはこの島にしか生息していない絶滅危惧種の鳥でクイナの仲間のウッドヘンや各種アジサシなど166種の鳥が生息しています。

元来天敵が少なく、自然保護が徹底している理由で、この島の鳥は人間を怖がりません。そのため、繁殖期には親鳥が卵を温めている様子やヒナに餌を与えている様子などを間近に見ることができ、バードウォッチャーや自然愛好家には大変魅力的な島となっています。

ロードハウ島へはシドニーとブリスベンからカンタス航空の直行便が飛んでいますが、人気路線なので、12月から2月のハイシーズンの予約は早めにされることをオススメします。

オーストラリアの動植物

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