オーストラリアでレンタカー事故を起こしたら?警察・保険・レンタカー会社への連絡と対処法
オーストラリアをレンタカーで旅行しているとき、万が一交通事故を起こしてしまったら、どうすればよいのでしょうか。
日本であれば警察へ電話し、加入している自動車保険会社に連絡するという流れが一般的ですが、オーストラリアでは事情が少し異なります。
例えば、けが人がおらず、車も自走できる軽微な事故では、警察を現場に呼ぶ必要がない場合があります。一方で、警察への届出が不要であっても、レンタカー会社には事故を報告しなければならないことがあります。
さらに気になるのが、事故による修理代や保険の免責額です。レンタカーの保険に加入していても、事故の内容によっては数千ドルの自己負担が発生することがあります。
もちろん、事故は起こさないのが一番ですが、慣れない海外での運転だからこそ、万が一の対応方法を知っておくことが大切です。
この記事では、オーストラリアでレンタカー事故を起こした場合の対応手順、警察へ連絡する基準、レンタカー会社への報告、保険と免責額の仕組み、事故現場で使える英語表現まで詳しく解説します。


レンタカー事故が起きたら最初にすること
オーストラリアで交通事故に遭った場合、何よりも優先するべきなのは安全の確保です。
車の損傷が気になって、すぐに外へ出て確認したくなるかもしれませんが、交通量の多い道路では二次事故の危険があります。
まずは落ち着いて、次のように対応してください。
1.車を停止し、ハザードランプを点灯する
事故が起きたら、直ちに車を停止します。
走行を続けたり、事故がなかったことにして立ち去ったりしてはいけません。
ハザードランプを点灯し、周囲の車に異常が発生していることを知らせます。
エンジンを切ることが安全上適切な状況であれば、エンジンも停止してください。
2.けが人がいないか確認する
自分や同乗者だけでなく、相手の車の運転者や同乗者にもけが人がいないか確認します。
意識を失っている人や重傷者がいる場合は、直ちに救急サービスへ連絡してください。
オーストラリアの緊急電話番号は000(トリプルゼロ)です。
交通事故で救急車や警察、消防の緊急出動が必要な場合に利用します。
携帯電話からは112も利用できますが、000が基本の緊急番号です。
3.周囲の安全を確認する
高速道路や幹線道路で事故が起きた場合、車道に立つことは非常に危険です。
安全に移動できる場合は、周囲の交通を妨げない場所へ移動します。
ただし、車両の損傷が大きい場合や、燃料漏れ、火災、倒れた電線などの危険がある場合には、無理に車を動かさず、緊急サービスの指示に従ってください。
負傷者についても、差し迫った危険がある場合を除き、無理に移動させないようにします。
4.事故の状況を記録する
安全を確認できたら、相手の車両情報や事故現場の状況を記録します。
写真を撮影するときも、車道に立ったり、通行する車の前に出たりしないよう注意してください。
5.レンタカー会社へ連絡する
緊急対応が済んだら、レンタカー会社の事故・ロードサイドアシスタンスの連絡先へ電話します。
警察への届出が必要な場合は、州の規則に従って対応してください。
事故が発生した場合の対応は、事故の大きさやけが人の有無によって変わります。
小さな傷であっても、自分の判断だけで処理を終わらせないことが大切です。
警察へ連絡する必要がある事故とは?
オーストラリアでは、交通事故が発生したからといって、必ず警察が事故現場へ来るわけではありません。
例えば、けが人がおらず、車両も自走でき、当事者同士で必要な情報を交換できる軽微な事故では、警察の現場出動が不要な場合があります。
一方で、以下のような場合には警察への連絡が必要、または強く求められることがあります。
- けが人や死亡者がいる
- 車内に閉じ込められた人がいる
- 事故車両が道路を塞ぎ、交通上の危険が発生している
- 燃料漏れ、火災などの危険がある
- 相手の運転者が飲酒・薬物の影響下にある疑いがある
- 相手が事故現場から逃走したり、必要な情報の交換を拒否したりする
- 車両が自走できず、レッカー移動が必要になる
- 他人の所有物や公共設備を損傷し、所有者に連絡できない
ただし、これらは全国共通の一律の届出基準ではありません。実際の届出義務や警察の出動条件は州によって異なります。
また、緊急電話000と、緊急性のない警察への連絡は区別する必要があります。
| 連絡先 | 用途 |
|---|---|
| 000 | けが人、生命の危険、火災、重大な交通上の危険など、緊急対応が必要な場合 |
| 131 444 | 緊急性のない警察への相談・届出 |
| レンタカー会社の緊急連絡先 | 事故報告、レッカー移動、修理、代車などの相談 |
000は警察・救急・消防の緊急サービスに接続されます。電話では、必要なサービスを伝えます。
緊急性がない場合には、131 444や各州警察のオンライン届出サービスなどを利用します。
なお、警察への届出が必要かどうか判断できない場合は、緊急性に応じた連絡先へ相談してください。
事故の状況が落ち着いてから痛みが出てくることもあります。後からけがに気付いた場合も、医療機関を受診し、必要な警察への届出を行いましょう。
州によって異なる事故の届出ルール
オーストラリアは州・準州ごとに交通規則が定められているため、交通事故の報告義務も全国一律ではありません。
レンタカーで州をまたぐドライブをする場合、事故が発生した場所の規則が重要になります。
代表的な州の違いを見てみましょう。
| 州 | 主な届出基準と注意点 |
|---|---|
| ニューサウスウェールズ州 | けが人、レッカー移動、情報交換不能、他人の所有物の損傷など。警察が現場に来なかった場合、一定の事故は24時間以内に届出 |
| ビクトリア州 | けが人がいるのに警察が現場にいない場合や、損傷した物の所有者・警察が現場にいない場合などは警察へ報告 |
| クイーンズランド州 | 医療対応が必要なけが人、相手との情報交換不能、車両が自走できずレッカー移動された事故などが届出対象 |
| 西オーストラリア州 | けが人、損害総額がA$3,000を超える事故、損傷した物の所有者が不在の場合などは届出が必要 |
| 南オーストラリア州 | けが人がいる場合の90分以内の報告や、一定の物損事故・レッカー移動時の24時間以内の届出規則がある |
ニューサウスウェールズ州の場合
シドニーを含むニューサウスウェールズ州では、けが人がおらず、車両のレッカー移動も必要ない軽微な事故なら、通常、警察を現場へ呼ぶ必要はありません。
一方、車両がレッカー移動された場合や、損傷した他人の所有物に関する事故などでは、警察への報告が必要になる場合があります。
警察が現場に来なかった届出対象の事故は、原則として速やかに、24時間以内に報告する必要があります。
ビクトリア州の場合
メルボルンを含むビクトリア州(Victoria)では、事故後すぐに停止し、負傷者を助け、相手に必要な情報を提供する義務があります。
警察が現場におらず、けが人がいる場合などには、警察への届出が必要です。
また、ガードレール、フェンス、駐車場の設備など、他人の所有物を損傷した場合にも、所有者や警察への報告が必要になることがあります。
公式案内:ビクトリア州交通局:事故時の運転者の義務
クイーンズランド州の場合
ゴールドコースト(Gold Coast)やブリスベン(Brisbane)があるクイーンズランド州(Queensland)では、医療対応が必要な負傷者がいる場合や、相手が必要な情報を提供しない場合、事故車両が自走できずレッカー移動された場合などは、警察への届出対象となります。
一方、軽微な物損事故で届出条件を満たさない場合は、必ずしも正式な事故報告を行う必要はありません。
保険などのために記録を残したい場合には、オンラインで報告できる場合もあります。
西オーストラリア州・南オーストラリア州の場合
パース(Perth)がある西オーストラリア州(Western Australia)では、道路上の事故で損害総額がA$3,000を超える場合などに届出義務があります。
また、アデレード(Adelaide)がある南オーストラリア州(South Australia)では、負傷者がいる事故の報告に90分という期限が設けられている場合があります。
こうした規則の違いがあるため、「オーストラリアでは物損事故なら警察へ届けなくてよい」と一括りに考えるのは危険です。
事故が起きた州の公式情報を確認し、必要な届出を行ってください。
事故の相手と交換する情報・撮影しておく写真
他の車と衝突した場合は、相手の運転者と必要な情報を交換します。
オーストラリアの道路交通規則では、事故の当事者には一定の情報を提供する義務があります。
一般的に必要となるのは、次のような情報です。
- 運転者の氏名
- 運転者の住所
- 車両の登録番号(ナンバープレート)
- 運転者と車両所有者が異なる場合は所有者の氏名・住所
- 車両を特定するために必要なその他の情報
そのほか、事故の処理に役立つ情報として、電話番号、加入保険会社、車両のメーカーや車種なども確認しておくとよいでしょう。
自分がレンタカーを運転している場合は、車両所有者がレンタカー会社であるため、その会社の情報が必要になります。
契約書に記載されている正式な会社名や車両情報を確認してください。
事故現場の写真も重要
安全な場所から撮影できる場合には、次のような写真を残しておきます。
- 事故車両全体の写真
- それぞれの車の損傷部分
- ナンバープレート
- 車両が停止している位置関係
- 道路標識、信号機、車線の白線など
- 道路状況や事故発生場所が分かる写真
事故が起きた日時、場所、天候、進行方向なども記録しておきましょう。
グーグルマップ(Google Maps)などで現在地を確認し、住所や道路名を記録しておくと便利です。
目撃者がいる場合は、可能であれば氏名や連絡先を聞いておきます。
レンタカー会社や保険会社が、後から事故の状況を確認する際に役立ちます。
事故の責任をその場で認めない
事故直後には、相手から「あなたが悪い」「修理代を払ってほしい」と言われることもあります。
しかし、事故の責任がどちらにあるのかは、その場で簡単に判断できるものではありません。
レンタカー会社の契約でも、利用者が勝手に責任を認めたり、示談や支払いを約束したりすることを禁止している場合があります。
事故の事実は正確に説明し、警察の質問にも誠実に答える必要がありますが、相手に修理代を支払う約束などをすることは避けましょう。
レンタカー会社への報告と事故報告書
オーストラリアでレンタカー事故を起こした場合、警察への届出と同じくらい重要なのが、レンタカー会社への連絡です。
多くのレンタカー会社では、交通事故や車両の損傷が発生した場合、速やかな報告を義務付けています。
例えば、エイビス(Avis)やシクスト(SIXT)では、事故や損傷を原則として24時間以内に報告することが求められています。
ヨーロッパカー(Europcar)でも、事故発生時には相手の情報を記録し、契約書に記載された連絡先へ連絡するよう案内しています。
なお、報告期限や報告方法は会社や契約によって異なります。24時間以内であれば連絡を後回しにしてよいという意味ではありません。
事故が起きたら、緊急対応を済ませたうえで、できるだけ早くレンタカー会社へ連絡しましょう。
連絡する際に用意しておきたい情報
- レンタカーの予約番号または契約番号
- 車両の登録番号
- 事故が起きた日時・場所
- 事故の内容
- けが人の有無
- 車が走行可能かどうか
- 相手車両と運転者の情報
- 警察へ届けた場合は、その受付番号
レンタカー会社からは、事故報告書(Accident Report FormやIncident Report Form)の記入を求められる場合があります。
事故報告書には、事故の経緯、損傷箇所、相手の情報、目撃者、警察の受付番号などを記載します。
事故の説明は、分かっている事実を中心に記入し、不明な点は推測で断定しないようにしましょう。
また、レンタカー会社の指示を受けずに修理を依頼したり、相手と直接示談したりすることは避けてください。
公式案内:ヨーロッパカー:車両損傷時の対応
車が動かない場合・レッカー移動が必要な場合
事故によって車が走行できなくなった場合には、レッカー車で移動させる必要があります。
例えば、タイヤやホイールが大きく損傷した場合、ハンドル操作に異常がある場合、冷却水や燃料が漏れている場合などです。
エアバッグが作動した場合や、車の損傷が大きい場合も、無理に運転を続けないようにしてください。
このような場合、まずレンタカー会社へ連絡し、レッカー移動の手配について指示を受けます。
レンタカー会社は、契約しているロードサイドアシスタンス会社やレッカー会社を案内することがあります。
自分の判断でレッカー会社を選んでしまうと、契約上の費用負担や車両の移送先について問題が生じる場合があります。
ただし、車両が危険な場所にあり、警察や道路管理者が移動を指示している場合は、その指示が優先されます。
事故現場に突然レッカー車が来た場合
事故を見つけて、依頼していないレッカー車が現場に来ることもあります。
その場で急いで書類に署名したり、移動先を確認せずに車を引き渡したりしないよう注意してください。
多くの場合、利用者にはレッカー会社を選ぶ権利がありますが、事故現場の状況や警察の指示、州の規則によって取り扱いが異なります。
レンタカーの場合は、可能な限りレンタカー会社と相談してから手配しましょう。
代車は用意してもらえる?
事故で車が使えなくなった場合、レンタカー会社が代車を手配することもあります。
ただし、代車の提供は必ず保証されているわけではありません。
事故の原因、契約条件、車両の空き状況などによっては、代車の提供を受けられない場合や、追加費用が必要になる場合もあります。
特に地方や遠隔地では、代車の手配に時間がかかる可能性があります。
事故の修理代と保険のExcess・免責額
レンタカーで事故を起こした場合、最も気になるのが修理代の負担ではないでしょうか。
オーストラリアのレンタカーでは、事故や車両損傷に対する自己負担額をExcess(エクセス)やDamage Liabilityと呼ぶことがあります。
日本語では、一般的に免責額と説明されます。
多くのレンタカー契約では、車両損傷に対する補償や責任軽減制度が設けられていますが、事故による負担が完全になくなるわけではありません。
免責額の水準はレンタカー会社や車種、契約する補償プランによって異なります。
一般的な契約でも、数千オーストラリアドルという自己負担額が設定されることがあります。
ExcessがA$5,000の場合
例えば、免責額がA$5,000に設定されたレンタカーで事故を起こしたとします。
車の修理代がA$2,000だった場合と、A$12,000だった場合を比較してみましょう。
| 修理代 | 自己負担の例 |
|---|---|
| A$2,000 | A$2,000 |
| A$5,000 | A$5,000 |
| A$12,000 | A$5,000 |
これは、補償が有効で、契約上の負担上限がA$5,000であると仮定した単純な計算例です。
実際には、契約で定められた事故関連費用、第三者への賠償、事故の種類による特別な負担、補償対象外の損害などによって異なる場合があります。
また、補償プランによっては、免責額をA$1,000程度に減らしたり、一定の損害についてゼロにしたりできるものもあります。
免責額ゼロなら修理代は一切不要?
ここは注意が必要です。
Excessをゼロにするプランに加入していても、すべての事故や損傷が補償されるとは限りません。
例えば、レンタカー会社やプランによっては、次のような損害が対象外になることがあります。
- 車両の屋根や車体下部の損傷
- 水没や浸水による損傷
- タイヤやホイールの損傷
- フロントガラスなどのガラス損傷
- 単独事故による損傷
- 未舗装道路や走行禁止区域での事故
- 契約で認められていない運転者による事故
- 飲酒運転や重大な契約違反による事故
もちろん、これらがすべてのレンタカー会社で一律に対象外というわけではありません。
タイヤやガラスの損傷をカバーする追加プランなどもあります。
大切なのは、免責額がゼロになることと、すべての損害に対する支払い義務がなくなることは同じではないという点です。
レンタカーを借りる際には、Damage Excess、Damage Waiver、Exclusionsなどの項目を確認してください。
関連記事:「オーストラリアのレンタカー保険|Excess・免責額とは?事故時にいくら払うのか解説」
相手が悪い事故でも自己負担は発生する?
自分に過失がない事故であっても、レンタカー会社から一時的に修理代や免責額の支払いを求められる場合があります。
例えば、信号待ちをしているときに後ろから追突された場合です。
事故の原因が相手にあることは明らかに思えても、レンタカー会社は事故の状況や保険会社の判断を確認する必要があります。
相手の保険会社から修理代を回収できるまで、レンタカー契約に基づいて一定額が請求される場合があります。
その後、相手の過失が認められ、費用を回収できた場合には、支払った免責額などが返金されることもあります。
ただし、返金されるかどうかはレンタカー会社の契約条件や事故の状況によって異なります。
相手が悪い事故だからといって、自動的に負担がゼロになるわけではありません。
相手が無保険だった場合
相手の車が十分な車両保険や対物賠償保険に加入していない場合には、修理代の回収が難しくなることがあります。
また、オーストラリアのCTP(Compulsory Third Party)保険は、基本的に交通事故による人身損害を対象とする制度であり、車両同士の物損事故を補償するための保険ではありません。
そのため、相手の車が登録されているからといって、必ず対物賠償保険に加入しているとは限りません。
事故の相手が悪いと思われる場合も、自分で直接交渉するのではなく、レンタカー会社へ状況を伝え、必要な情報や証拠を提出するようにしましょう。
単独事故・当て逃げ・動物との衝突の場合
交通事故というと車同士の衝突を想像しますが、レンタカー旅行では、それ以外の事故も考えられます。
駐車場の柱やフェンスにぶつけた場合
ホテルやショッピングセンターの駐車場で、車を柱や壁にこすってしまう事故は珍しくありません。
このような場合も、車両の損傷をレンタカー会社へ報告する必要があります。
また、柱やフェンスなど他人の所有物を損傷した場合は、所有者へ連絡し、必要に応じて警察への届出を行います。
駐車場の壁に小さな傷を付けた程度であっても、何も言わずに立ち去ることは避けてください。
駐車中に当て逃げされた場合
レンタカーを駐車している間に、別の車にぶつけられることもあります。
相手がその場にいなければ、損傷箇所を撮影し、駐車した場所や発見時刻を記録しておきます。
近くに防犯カメラがある場合は、管理者に映像の保存を相談できることもあります。
当て逃げの届出が必要かどうかは州の規則によって異なりますが、レンタカー会社への報告は忘れないようにしてください。
カンガルーなどの動物と衝突した場合
オーストラリアでは、郊外や地方をドライブしていると、カンガルーなどの野生動物が道路へ飛び出してくることがあります。
特に早朝や夕方、夜間は注意が必要です。
動物と衝突した場合は、安全を確保したうえで、車両の損傷や道路上の危険を確認します。
負傷した動物には、不用意に近づかないようにしてください。
大型のカンガルーは、負傷していても強い力で動くことがあり、近づくと危険な場合があります。
動物が生きている場合や道路上で危険な状態になっている場合は、警察、道路管理者、地域の野生動物保護団体などへ相談します。
事故によって車が走行不能になった場合や、人が負傷した場合には、警察への届出も必要になることがあります。
また、野生動物との衝突がレンタカーの補償対象となるかどうかは、契約内容を確認する必要があります。
「カンガルーが飛び出してきたので避けられなかった」という場合でも、すべてのレンタカー会社で自己負担が免除されるわけではありません。
海外旅行保険・クレジットカード付帯保険は使える?
レンタカー事故で発生した費用について、日本で加入している海外旅行保険やクレジットカード付帯保険を利用できる場合があります。
ただし、すべての海外旅行保険がレンタカーの修理代や免責額を補償するわけではありません。
一般的な海外旅行保険では、レンタカーなど借用した自動車に対する損害や賠償責任が補償対象外となる場合があります。
そのため、旅行前に次の点を確認しておくと安心です。
- レンタカーの事故による免責額が補償されるか
- 免責額の補償上限はいくらか
- 単独事故や動物との衝突も対象になるか
- タイヤ、ガラス、車体下部の損傷も対象になるか
- レンタカー会社への事故報告や警察への届出が必要か
- 保険金を請求する際に必要な書類は何か
クレジットカード付帯保険の場合
一部のクレジットカードには、海外レンタカーの車両損害や免責額に関する補償が付帯している場合があります。
ただし、対象国、利用条件、カードによる決済の必要性、補償される車種などに制限があることもあります。
単に海外旅行保険が付いているカードだからといって、レンタカー事故までカバーされているとは限りません。
いったん自分で支払い、後から保険金を請求する場合も
海外旅行保険や別途購入したレンタカー免責補償には、事故発生後、レンタカー会社にいったん費用を支払い、その領収書などを提出して保険金を請求する仕組みのものがあります。
その場合、レンタカー会社の請求書、修理費用の明細、事故報告書、警察の受付番号などが必要になることがあります。
保険金を請求する予定がある場合は、関係書類を保存しておきましょう。
事故現場で使える英語表現
海外で交通事故が起きたとき、英語で状況を説明することに不安を感じる方もいると思います。
しかし、難しい英語を使う必要はありません。
まずは事故が起きたこと、けが人がいるかどうか、現在地、車の状況などを簡単に説明できれば十分です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| I've had a car accident. | 交通事故を起こしました。 |
| Someone is injured. | けが人がいます。 |
| We need an ambulance. | 救急車が必要です。 |
| There are no injuries. | けが人はいません。 |
| The car is not driveable. | 車を運転できる状態ではありません。 |
| I need roadside assistance. | ロードサイドアシスタンスが必要です。 |
| Could I have your name and address? | お名前と住所を教えていただけますか? |
| Could I have your contact details? | 連絡先を教えていただけますか? |
| I've rented this car. | この車はレンタカーです。 |
| Could I have the police report number? | 警察の受付番号を教えていただけますか? |
レンタカー会社へ電話するときの会話例
例えば、駐車場で車をぶつけてしまった場合、次のように説明できます。
I've had a minor accident with my rental car. I hit a pole in a car park. There are no injuries, but the car has been damaged. What should I do?
「レンタカーで軽い事故を起こしました。駐車場で柱にぶつけてしまいました。けが人はいませんが、車が損傷しています。どうすればよいでしょうか?」という意味です。
車が走行できない場合は、次の一文を加えます。
The car is not driveable, and I need assistance.
英語での説明が難しい場合は、ゆっくり話してもらうようお願いして構いません。
Could you please speak slowly? I'm not very confident speaking English.
緊急電話000では、まず必要なサービスと現在地を伝え、係員の質問に従ってください。
電話を切るよう指示されるまでは、通話を続けましょう。
レンタカーを借りる前に確認しておきたいこと
万が一の事故への備えは、レンタカーを借りる前から始まっています。
レンタカー会社のカウンターでは、車の受け取り手続きや契約書の説明を受けますが、事故が起きた場合の対応についても確認しておくことをおすすめします。
特に次の項目は重要です。
- 事故発生時の緊急連絡先
- ロードサイドアシスタンスの電話番号
- 契約に含まれる車両損害補償の内容
- 事故によるExcess・免責額
- 免責額軽減プランの補償対象と除外事項
- タイヤ、ガラス、屋根、車体下部の補償
- 単独事故や動物との衝突の扱い
- 事故発生時の報告期限
- レッカー移動や代車の条件
レンタカーを受け取る際には、車の外装やタイヤ、ガラスの状態も確認してください。
すでに傷がある場合は、車両状態確認書に記載されているか確認し、必要に応じて写真を撮影しておきます。
車を受け取った時点の状態が記録されていれば、返却時に新しい傷が見つかった場合も、事故による損傷なのか以前からあった傷なのかを確認しやすくなります。
また、レンタカーを予約したときの保険条件と、現地で実際に締結した契約の条件が一致しているかも確認しましょう。
特に海外予約サイトや旅行会社を通じて手配した場合、免責額を返金する保険と、レンタカー会社自身の免責額軽減プランは別の仕組みであることがあります。
事故が起きてから補償内容を確認するのではなく、出発前に自己負担の条件を理解しておくことが大切です。
オーストラリアのレンタカー事故に関するよくある質問
まとめ|レンタカー事故では安全確保と早めの連絡が大切
オーストラリアでレンタカーを運転しているときに交通事故を起こしてしまったら、まずは安全を確保し、けが人がいないか確認することが最優先です。
緊急対応が必要な場合は000へ連絡します。
そのうえで、相手の運転者と必要な情報を交換し、事故の状況を記録してください。
警察への届出が必要かどうかは州や事故の状況によって異なりますが、レンタカー会社には速やかに事故を報告することが重要です。
また、レンタカーの保険に加入していても、修理代の免責額や補償対象外となる損害があるため、事故による自己負担が必ずゼロになるわけではありません。
旅行前には、レンタカー会社の緊急連絡先、事故報告の方法、加入している補償プランの内容を確認しておくと安心です。
事故が起きたときは、その場で責任を決めようとしたり、無理に走行を続けたりせず、警察やレンタカー会社の指示に従って落ち着いて対応しましょう。
もちろん、最も大切なのは事故を起こさないことです。長距離ドライブでは無理な運転を避け、十分な休憩を取りながら、オーストラリアの旅行を楽しんでください。
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