ゴールドコーストの世界遺産

ゴールドコーストのユネスコ世界遺産に登録されている場所と言えばゴンドワナ多雨林群。

ゴンドワナ多雨林群とは、ゴールドコーストのあるクイーンズランド州とお隣ニューサウスウェールズ州の一部に広がる自然保護地域の総称。

現在、世界自然遺産地域として保護されています。

当初1986年に「オーストラリア東海岸の温帯及び亜熱帯雨林公園(Australian East Coast Temperate and Subtropical Rainforest Park)」の名称にて世界遺産登録されていましたが、1994年世界自然遺産登録地域拡大に伴い、「オーストラリア中東部の多雨林保護区群(Central Eastern Rainforest Reserves)」に名称が変更され、2007年に現在の名称「ゴンドワナ多雨林群」として名称登録されるに至ってます。

全部で34の自然保護地域を持つゴンドワナ多雨林群で一般の皆様に良く知られているのは、
「スプリングブルック国立公園」
「ラミントン国立公園」
の2箇所。

特に、スプリングブルック国立公園内にある、「ナチュラル・ブリッジ地区」は、土ボタルが見られる事で有名です。

スプリングブルック国立公園、ラミントン国立公園、それぞれの見どころをご紹介します。

「スプリングブルック国立公園」
ゴールドコーストを代表するユネスコに登録されている世界自然遺産であり、ゴールドコーストの山のシンボル的存在なのがこのスプリングブルック国立公園。
標高946mのスプリングブルックマウンテンの頂に広がる、この広大な世界自然遺産は着生シダ類を主体とした亜熱帯雨林と、オーストラリア全土で600種類を数えるというユーカリの林から成り立っており、オーストラリア特有の動植物の宝庫となっています。

スプリングブルック国立公園は、大きく3つの地域に別ける事が出来ます。

まずはスプリングブルック地区。
ここにはスプリングブルック国立公園全体を見渡せるキャニオン展望台、ベスト・オブ・オール展望台などの絶景ポイントと、パーリング・ブルック滝、グームーララ滝、ブラックフェロー滝、ツインフォールズ滝など数多くの滝とそれに続く湧き水のせせらぎがあり、そのダイナミックに形成された景観が訪れる方を魅了します。

そしてふたつめのナチュラル・ブリッジ地区。
言わずと知れた土ボタルの棲息する洞窟がある場所です。ナチュラル・ブリッジは流れ落ちる滝の滝つぼが洞窟状になっており、年中適度な湿度を保っているため、土ボタルの生活環境には最適な条件が整っています。その洞窟の天井部分には、まるで天の川のように無数の土ボタルがほのかに青い光を放ち、幻想的な空間を演出しいます。
ゴールドコーストに来たら、絶対に外せない観光ポイント!と言えるでしょう。

因みに。。。
土ボタルは実は昆虫の「蛍」とは全くの別種、ブヨの仲間の幼虫期の姿です。始めて発見されたのは1871年と言われ、ニュージーランドの北島で坑夫により発見され、それ以降しばらくは「蛍」の仲間として認識されていましたが、学術調査が進むにつれ、キノコバエ科のブヨの幼虫であることが分かり、現在に至ってます。

ナチュラル・ブリッジ地区では、土ボタルの他にもポッサムやパディメロンなどの有袋類、また絞め殺しのイチジクの木など古代植物が数多く生息しております。

3つめはマウントクーガル地区。
ここはカランビンバレーの上流にあたり、トレッキングコースなどがあり、国内のハイカーには人気の場所となっております。

現在のところ、スプリングブルック国立公園に行く公共の交通機関は無いので、各種オプショナルツアーに参加する、又はレンタカー等で行く形になります。

 

ナチュラル・ブリッジ地区の洞窟の様子。
夜は天然のプラネタリウムのように土ボタルが輝きます。


ツインフォールズ。滝の裏を歩けます。このツインフォールズを間近で見ることが出来るツアーが人気です。


「ラミントン国立公園」
標高1185m、グリーンマウンテンの山頂付近一帯がこの国立公園に含まれます。約2,200万年前より火山活動の噴火を繰り返し、流れ出た溶岩は約5,000平方キロメートルもの土地を覆い、それが長い年月の風化や浸食を重ねて現在の南半球最大級といわれるカルデラを形成したと言われています。

世界自然遺産の森は、着生シダ類を含む亜熱帯雨林、痩せた土地に分布すると言われる温帯雨林、南極ブナを含む冷帯雨林、そしてオーストラリア全土で600種類を数えると言われるユーカリのユーカリ林から形成されています。

また、この世界自然遺産の森は、数多くのオーストラリア特有の動物たちの住処となっており、特に有袋類、鳥類の種類の多さは国内有数とされています。
カンガルー、ワラビー、カモノハシなどオーストラリアを代表する動物達を見る事が出来ます。

ラミントン国立公園内の観光ポイントは大きくは2ヶ所、最も有名なのはオライリーズ・レインフォレスト・リトリート&スパと言うデラックスリゾートと、その中にあるツリートップウォーク。

オライリーズはその名の通り、オライリー家の人々が代々受け継いで来たリゾートで、始まりは1911年にニューサウスウェールズ州のブルーマウンテンから2家族、たった8人でこの山に移住し、森を切り開いたのが始まりとされています。オライリーズは重厚なインテリアのマウンテンロッジと、最上級のサービスを提供するスパにより、山深い中にあってもデラックスクラスのホテルと区分されています。

また、このオライリーズでは野鳥の餌付けが体験出来、中でも虹色の羽を持つレインボーロリキートがエサをついばむ様子はかわいいと人気。
エサはオライリーズの売店で購入可能となってます。

有名な観光アクティビティ、ツリートップウォークは地上16mの高さに設置された吊り橋で、世界自然遺産の森を空中散歩するためだけに作られた特別な遊歩道でもあります。
鳥のような視点で森の中の様々な動植物の様子を観察出来るのが特徴です。ツリートップウォークの他にも長短様々なウォーキングコースが整備されていて、ゆっくり自然を堪能する事が出来るのもこの地域の特徴です。

ラミントン国立公園のもうひとつの観光ポイントはビナ・バラ。
こちらはサーファーズパラダイスを見下ろせる山麓にあり、グリーンマウンテンの山々と麓の田園風景、トレッキングコースもあり、山歩きが好きな人にはオススメです。

現在のところ、スプリングブルック国立公園に行く公共の交通機関は無いので、各種オプショナルツアーに参加する、又はレンタカー等で行く形になります。

 

ツリートップウォーク。
こちらのツアーで訪れることが可能です。

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