オーストラリアの通貨・両替【2026年更新】

オーストラリア旅行に出発する前に知っておくべき、オーストラリアの通貨・お金の話、オーストラリアドルのお札・コインの基礎知識、オーストラリアドルのため替動向、日本円からオーストラリアドルへの両替方法などを解説いたします。

オーストラリアの通貨

オーストラリアの通貨は「オーストラリアドル」です。

英語では「Australian Dollar」(オーストラリアン・ダラー)、通貨コードは「AUD」、日本では「オーストラリアドル」または「豪ドル」とも呼ばれています。

オーストラリアドルは、オーストラリアの公式通貨であり、オーストラリア連邦、その外領、および一部の太平洋地域でも使用されています。1966年にオーストラリア・ポンドから切り替えられ、10進法の通貨制度が採用されました。

オーストラリア国外では、オーストラリアドルはUSドルなどと混同しないように、「A$」「AUD」などと一般的に表記されていますが、オーストラリア国内では単に「$」で表示されています。

補助通貨単位は「セント」で、1ドル=100セント、記号は「c」または「¢」で表されます。

スーパーなどでは「$1.98」というように1セント単位で表示されていますが、1セント・2セント硬貨は現在流通していないため、現金払いの場合は合計金額が5セント単位で端数処理されます。カード払いの場合は、表示金額どおり1セント単位で決済されるのが一般的です。

オーストラリアドルは、国際的に広く取引される通貨の一つであり、特に商品市場と密接に関連しています。オーストラリアが鉱物資源や農産物の主要な輸出国であるため、これらの市場の変動はオーストラリアドルの価値に大きな影響を及ぼすことがあります。

オーストラリアドルは、世界の外国ため替市場で活発に取引され、多くの通貨ペアでその価値が測定されます。その結果、オーストラリアドルは、世界的な金融市場で重要な役割を担っています。

オーストラリアの紙幣

紙幣は$100、$50、$20、$10、$5の5種類あります。オーストラリアは1988年に世界で初めてポリマー素材(プラスチック)紙幣を導入した国で、高いセキュリティ、耐久性、水に強いことが特徴です。

下の写真のように色別になっていて、間違いづらいので旅行者には分かりやすい紙幣になっています。すべての紙幣には透明な窓があり、その中には複雑なデザインやセキュリティ機能が組み込まれています。

一部の紙幣には、角度によって色や画像が変わるホログラフィック要素が含まれています。また、非常に小さい文字が紙幣に印刷されており、裸眼では読むことが難しいレベルです。これにより、偽造が困難になっています。

オーストラリアの紙幣には、歴史的な人物や文化的なアイコンが描かれています。現行の$10紙幣には詩人のバンジョー・パターソンと作家のデイム・メアリー・ギルモア、$20紙幣にはメアリー・ライビーとジョン・フリン、$50紙幣にはデイビッド・ユナイポンとイーディス・コーワン、$100紙幣にはデイム・ネリー・メルバとジョン・モナシュが描かれています。

$5紙幣は、エリザベス2世女王の肖像が描かれた現行紙幣が引き続き法定通貨として流通していますが、今後は先住民文化と歴史を称える新デザインへ変更される予定です。新しい$5紙幣の片面には引き続きオーストラリア国会議事堂が描かれる予定です。

オーストラリアの紙幣

オーストラリアの紙幣

オーストラリアのコイン

コインは$2、$1、50¢、20¢、10¢、5¢の6種類あります。

$2と$1は金色、50c、20c、10c、5cは銀色です。$2硬貨は$1硬貨より価値が高いですが、サイズは$2の方が小さいので注意しましょう。50c硬貨は12角形で、他の硬貨と比べて大きいのが特徴です。

写真のコインは普段良く目にする一番多い絵柄のもので、このほかに特別に絵柄が作られたコインがたくさんあります。

オーストラリアのコイン

オーストラリアのコイン

オーストラリアドルのため替相場

オーストラリアドルは通貨別の取引量で第5位の通貨となりますが、その割合は全体の約3%となるため、米ドル、ユーロと比較して値動きが激しくなります。

オーストラリアドルは石炭、鉄鉱石など資源の輸出が大きいので、それらの資源価格の影響を大きく受ける資源国通貨です。

新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年初頭、世界的にリスク回避の動きが強まり、安全資産とされる円が買われたことで、一時的に豪ドル安・円高が進みました。その後、経済活動の再開や原材料価格の上昇によりオーストラリア経済は回復し、豪ドルも持ち直しました。

一方、日本は長期にわたり低金利政策を維持していたため、オーストラリアとの金利差が拡大し、円安が進む要因となりました。2023年から2024年にかけては、豪ドルが108円台を付けるなど、歴史的な円安が注目されました。

2025年4月現在は、米国の貿易政策や経済不安などの影響でやや円高方向に動いており、1豪ドルは約88円台で推移しています。今後の相場は、日豪の金融政策や世界経済の動向によって大きく左右されると考えられます。旅行やビジネスで豪ドルに関わる場合は、ため替の動きに注意することが大切です。

オーストラリアドルの両替

オーストラリアドルの両替は、銀行・両替所の手数料(スプレッド)が米ドルと比較して高く設定されています。

その理由は日本国内におけるオーストラリアドルの現金流通量、需要が低いことにあります。

「仲値」は、ほぼニュース、インターネット等で配信される「ため替レート」と同じですが、下記の例では日本円からオーストラリアドルへ現金両替する場合、10.51%、1ドルあたり9.71円の手数料がかかる、ということになります。

これが、米ドルの場合は1.92%、1ドルあたり2円の手数料なので、いかにオーストラリアドルの両替手数料が高いか、わかっていただけると思います。

もしオーストラリア旅行で両替したオーストラリアドルの現金を余らせ、そのオーストラリアドルを日本国内で日本円へ両替しなおす場合は、さらに9.58%の手数料がかかることになります。

現金両替はレート差に注意

現金両替では、ニュースや為替チャートで見る「中値」や「市場レート」そのものではなく、両替所・銀行が設定する販売レートまたは買取レートが適用されます。特にオーストラリアドルの現金両替は、日本円や米ドルと比べてスプレッドが大きくなりやすい傾向があります。

たとえば、為替チャート上で1豪ドル=113円前後であっても、実際に日本円からオーストラリアドル現金へ両替する際は、両替手数料やスプレッドが上乗せされます。旅行後に余った豪ドル現金を日本円に戻す場合も、再度スプレッドがかかるため、現金の両替は必要最小限に抑えるのがおすすめです。

両替レートは日々変動するため、実際に両替する際は、銀行・両替所・空港両替カウンター・オンライン両替サービスの最新レートを比較してください。

一般的に日本円からオーストラリアドルへの現金両替は、日本国内で行うよりオーストラリア到着後、市中の両替所で行う方が良いとされています。

それでも現金への両替はおすすめできませんので、オーストラリア旅行では現金への両替は必要最低限にとどめ、クレジットカードによる決済を行う方が良いと思います。

日本で発行されたクレジットカードで外貨建て決済を行う場合でも、カード会社のため替手数料がかかりますが、ため替レートにプラス1.7-3.0%ほどと、現金と比較して有利なレートになります。

オーストラリアのキャッシュレス決済

オーストラリアでは、キャッシュレス決済が広く普及しており、日常生活の中で非常に重要な役割を果たしています。

オーストラリア準備銀行の2025年調査では、支払い件数の約85%がカードや電子決済などの非現金決済、約15%が現金となっており、キャッシュレス決済が非常に一般的です。

オーストラリアにおけるキャッシュレス決済の中心は、クレジットカードと、クレジットカード会社と提携するデビットカードになります。オーストラリアではVisa、MasterCardはほとんどの店舗で使用することができます。American Express、Dinersは一部の店舗では使えない所もあり、日本のJCBは使える店舗は一部に限られます。

コンタクトレス支払い(Tap & Go)はオーストラリアで非常に普及しており、カードやスマートフォンを読み取り機にかざすだけで支払いが完了します。スーパー、カフェ、レストラン、観光施設、公共交通機関などで広く利用できます。

クレジットカード、デビットカードに続いて、Apple Pay、Google Payなどのモバイル決済サービスもオーストラリアで人気を博しています。これらのサービスを利用することで、スマートフォンやスマートウォッチを使用して、タッチ決済で支払いを行うことができます。

日本のPayPayなどのQRコード決済、Suica・PASMOなどの日本の交通系ICカード決済は、オーストラリアではほとんど利用できません。一方、シドニーなど一部都市の公共交通機関では、対応するVisa、Mastercard、American Expressのタッチ決済やスマートフォン決済で乗車できる場合があります。

オーストラリアでは加盟店(店舗)が、カード決済手数料(クレジットカード・サーチャージ、Credit Card Surcharge)を、カード利用者に負担してもらうことが認められており、その負担をカード利用者に求める店舗が多数派になっています。

ただその料率は法律により実際のカード決済手数料を超えてはならなく、0.7-1.5%程度に抑えられているため、その分をカード会社のため替レートにプラスしても、現金両替するよりは有利となります。

オーストラリアでは、ほぼすべてのホテル、商店、レストラン、タクシーなどでクレジットカードの利用が可能になっており、たとえ1ドルに満たないような少額の決済でも嫌がられずにカード決済することが可能です。

筆者はシドニーに住んでいますが、よく考えたら現金をこの数か月触っていなく、最後に触ったのがいつだったか記憶がない程です。

特に2020年以降はキャッシュレス化がさらに進み、「現金お断り」の店も珍しくありません。ただし、地方部、小規模マーケット、屋台、停電時などに備え、少額の現金を持っておくと安心です。

旅行者はいくら現金を持って行くべき?

シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズなどの都市部・観光地を旅行する場合、日常の支払いはほとんどカードで対応できます。そのため、現金はチップ、マーケット、小規模店舗、カード端末の不具合時などに備えて、1人あたりA$100-200程度を目安に用意しておけば十分な場合が多いです。

地方部、長距離ドライブ、国立公園周辺、現金のみの小規模店を利用する予定がある場合は、もう少し多めに現金を用意しておくと安心です。ただし、多額の現金を持ち歩く必要はありません。

日本円はそのまま使える?

オーストラリア国内の一般店舗、レストラン、ホテル、交通機関では、日本円は基本的に使用できません。日本円からオーストラリアドルへの両替は、空港、市中両替所、銀行などで可能ですが、レートと手数料に差があります。旅行中の支払いは、カード決済を中心にし、必要最低限の豪ドル現金を用意する方法が現実的です。

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