ヴァージン・オーストラリア、ってどんな航空会社?!

ヴァージン・オーストラリア航空は、オーストラリアの国内線、オーストラリア各都市からの国際線を運行する大手航空会社です。

日本へ就航していないこともあり、あまり日本旅行者の利用も多くはありませんでしたが、念願の日本就航が決定し、今後日本人旅行者の利用も増えていくものと期待されています。

ヴァージン・オーストラリア航空の、「ヴァージン」というブランドを聞いたことがある、あるいはそのロゴを見たことがある人が多いと思います。

これは、イギリスの大手航空会社、ヴァージン・アトランティック航空が1989年から26年もの間、ロンドン・ガトウィック空港と成田空港間を運行しており、それが多くの日本人の方の記憶には残っていると思います。

ヴァージン・アトランティック航空は、残念ながら2015年2月をもって運行を停止、日本は現在オフラインとなっています。

また、ヴァージン・グループの始業であるヴァージン・レコード、グループの創業者であり伝説的な起業家でありながら、冒険家としても知られるリチャード・ブロンソンからその名を聞いた方も多いと思います。

ヴァージン・オーストラリア航空は、このヴァージン・グループの子会社として、2000年にヴァージン・ブルー航空として、オーストラリア国内線の運航を開始したのが始まりとなります。

今後日本、オーストラリア双方の観光、ビジネスの拡大に大きく寄与すると期待される、ヴァージン・オーストラリア航空をご紹介いたします。

※ 2020年3月29日に予定されていた、羽田・ブリスベン線は、新型コロナウィルスの影響により、2020年6月15日の就航に延期されました。

ヴァージン・オーストラリア航空の歴史

 ヴァージン・ブルー航空

ヴァージン・オーストラリア航空は、「ヴァージン・ブルー航空」として、2000年8月に2機の航空機でLCC(ローコストキャリア)として運行を開始しました。

この当時は赤色の機体に「virginblue.com.au」と当時のドメイン名と電話番号が大きく書かれた、いかにもLCCらしい機体塗装となっていました。この時のIATA(国際航空運送協会)の航空会社コードはDJでした。

運行開始からおよそ1年後、ヴァージン・ブルー航空にとっては大きな追い風が吹きました。カンタス航空に続くオーストラリア第2位の大手航空会社であった、アンセット・オーストラリア航空が、2001年9月に経営破綻します。

それにより空白、あるいは便数が減った路線への進出、空港のターミナルビルにできたスペースに大規模なチェックインカウンターの確保などを大胆に進めることができ、一気にそのオーストラリア国内線のシェアを拡大、オーストラリア第2位の足場を固めることができました。

ヴァージン・ブルー航空
アデレード空港に到着するヴァージン・ブルー航空のボーイング737 / Jimmy Harris from Melbourne, Australia.This file is licensed under the Creative Commons Attribution 2.0 Generic license.
国際線への進出

ヴァージン・ブルー航空はオーストラリア国内線の専業航空会社として運行していましたが、後にヴァージン・パシフィック航空、Vオーストラリア航空などの子会社を設立してオーストラリアと海外を結ぶ国際線の運航を開始しています。

ヴァージン・パシフィック航空は、オーストラリアとニュージーランド間の国際線、およびニュージーランド国内線の運航を目的にニュージーランドにヴァージン・ブルー航空の子会社として2004年に運行が開始されました。

その後、ヴァージン・パシフィック航空は、ニュージーランド国内線から撤退し、オーストラリア・ニュージーランド間のフライトは、ヴァージン・オーストラリアへ移管されています。

パシフィック・ブルー航空
パシフィック・ブルー航空 / Author Li Pang / Creative Commons

Vオーストラリア航空は、オーストラリアとアメリカ合衆国間の国際線の運航を目的に、オーストラリア国内に設立され、2009年よりシドニー・ロサンゼルス間のフライトの運航を開始しています。

Vオーストラリアのオーストラリア・アメリカ合衆国間のフライトも、同様にヴァージン・オーストラリア航空へ移管、吸収されています。

Vオーストラリア航空
Vオーストラリア航空のボーイング777-300ER / Author Duan Zhu, This file is licensed under the Creative Commons Attribution 2.0 Generic license.

ヴァージン・オーストラリア航空へ

ヴァージン・ブルー航空は、カンタス航空傘下のジェットスター航空との激しい料金競争に悩むこととなります。

2010年5月、カンタス航空より新しい最高経営責任者をヘッドハントし、LCC(ローコストキャリア)から、フルサービスの航空会社への転換を目指していきます。

2011年2月にヴァージン・ブルー航空からヴァージン・オーストラリア航空への名前の変更、新しいユニフォームとビジネスクラスの座席が発表されました。

2011年5月にヴァージン・オーストラリア航空への変更が行われ、現在の白い機体に赤い文字で「Virgin Australia」と書かれたデザインへの変更が順次実施されました。

ヴァージン・オーストラリア航空は、前進のヴァージン・ブルー航空時代の記憶から、LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)のイメージが残っている人が多くいますが、現在はフルサービスの航空会社へ転換されています。

基本料金には、国際線、国内線とも預け荷物料金が含まれており、日本やアメリカへの長距離線は、エコノミークラスでも食事が含まれています。

ヴァージン・オーストラリア航空
ヴァージン・オーストラリア航空のボーイング737 / YSSYguy / CC BY-SA 3.0

日本初就航、羽田・ブリスベン開設

ヴァージン・オーストラリア航空は、2020年3月29日に、日本初就航となる羽田・ブリスベン線を開始します。

この羽田・ブリスベン線には、エアバスのA330-200が投入され、エコノミー255席、ビジネス20席となっています。

週7便、毎日1便が運行され、羽田発ブリスベン行は夜行便となっており、朝にブリスベンに到着する為、そのままオーストラリア各地への乗継も可能になっています。

ブリスベン発羽田行は日中便となっています。11:40発と比較的遅い時間の出発になっているので、シドニーやメルボルンからの乗り継ぎでも、利用できる時間となっています。

ヴァージン・オーストラリア航空は本社をブリスベンに置くことからもわかるように、ブリスベン空港がハブ空港となっており、数多くの便がブリスベンとオーストラリア国内各都市を結んでいます。

そのため、この羽田・ブリスベン線を利用して、オーストラリア各都市への乗り継ぎ、あるいは、オーストラリア各都市からブリスベンを経由してブリスベン・羽田線の利用など、オーストラリアの多くの都市でこの便の利用が可能になっています。

便名 出発地 出発時間 到着地 到着時間
VA 076 羽田 21:45 ブリスベン 07:45 +1
VA 077 ブリスベン 11:40 羽田 20:00

 

羽田・ブリスベン線の就航延期

新型コロナウィルスに起因するオーストラリア政府の入国規制などの影響により、ヴァージン・オーストラリア航空は2020年6月14日まで、全ての国際線の運行を停止しました。

その為、この新規開設される羽田・ブリスベン線も、就航は2020年6月15日に延期されています。

チケット購入方法

ヴァージン・オーストラリア航空のWEBサイトにて、オーストラリア国内線、新規開設される日本線の予約・購入が可能です。居住国は関係ありませんので、日本からも購入可能です。

2020年4月現在、「Japan (English)」という選択肢がありますが、残念ながらまだ日本語のページはありませんが、日本語ページも日本線就航にあわせて追加されるもと思います。

オーストラリア国内線、および最初の出発がオーストラリア国内の都市出発の国際線はオーストラリアドル建てとなります。

最初の出発都市がオーストラリア国外の国際線は、その国の通貨建てとなります。

例えば羽田・ブリスベン線の往復を、羽田発ブリスベン往復で購入した場合、復路のブリスベン発・羽田行きも含めて日本円建てとなります。

一方ブリスベン発羽田往復で購入した場合は、復路の羽田発・ブリスベン行きも含めてオーストラリアドル建てとなります。

持株会社と関連航空会社

ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッド

ヴァージン・オーストラリア航空の親会社は、ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッドという持株会社になります。

ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッドは、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場されており、ティッカーシンボルはVAHです。

エディハド航空、シンガポール航空が株式の20%強を保有し、中国系の南山グループ、HNAグループがそれぞれ20%弱保有しています。

もともとヴァージン・オーストラリアはヴァージン・グループの完全子会社でありましたが、現在は第5位の株主に後退しましたが、現在でも10%程保有する大株式となっています。

ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッドの傘下には、ヴァージン・オーストラリア航空のほか、LCC(格安航空会社)であるタイガーエア・オーストラリア航空、地域航空会社であるヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空があります。

タイガーエア・オーストラリア航空

2007年にオーストラリア国内を運行するLCC(格安航空会社)として、タイガーエア・オーストラリア航空は運行を開始しました。

2013年に株式の60%をヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが取得し、後にシンガポール航空から残りの40%を取得、現在は完全子会社しています。

メルボルン空港を拠点に、ブリスベン、ケアンズ、シドニー、パース等のオーストラリア国内の各都市間を運行しています。

インドネシアのバリ島、デンパサールへの便も運航していましたが、現在は休止し、オーストラリア国内線のみの運航となっています。

以前は度重なる欠航、遅延が頻発、2011年は度重なる安全運航の違反により運行停止処分まで航空当局よりうけ、料金はどこの航空会社よりも安いが、文字通り「安かろう悪かろう」の航空会社でした。

2013年にヴァージンの傘下に入った後、徐々に運行の改善が進み、現在では他の航空会社に遜色がないほどに定時発着率は改善されています。

タイガーエア・オーストラリア航空
タイガーエア・オーストラリア航空のボーイング737 / Bidgee / CC BY-SA 3.0 au
ヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空

ヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空はパースを拠点とする地域航空会社です。

1963年に創業されたスカイウエスト航空を前身とし、2013年にヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが100%の株式を取得し、完全子会社となりました。

パースと同州内、西オーストラリア州の各都市、およびパースとアデレード、ダーウィン、アリススプリングス等を小型の機材で運行しています。

マイレージプログラム

ヴァージン・オーストラリア航空では、ほかのフルサービスの航空会社と同様に、「Velocity」(ヴェロシティ)という自社のマイレージプログラムがあります。

一般的なマイレージプログラムと同様、自社、提携航空会社便に乗るごとにポイントが積算されていく仕組みですが、オーストラリア国内線、および近距離国際線と長距離国際線と積算方法が異なります。

オーストラリア国内線と近距離国際線は、「チケット購入金額」に対してポイントが与えらえ、長距離国際線は「飛行距離」に対してポイントが与えれます。

オーストラリア国内線、近距離国際線

座席クラスに関係なく、チケット購入金額1ドルに対して5ポイントが付与されます。

近距離国際線は、オーストラリアとニュージーランド、インドネシア、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、バヌアツ間のフライトになります。

メンバー・ステータスによりボーナスポイントが付き、シルバーは50%、ゴールドは75%、プラチナが100%が加算されます。

長距離国際線

ビジネスクラスは飛行距離1マイルにつき2ポイント、プレミアムエコノミークラスは1.25ポイント、エコノミークラスは運賃クラスにより0.25から1ポイントが付与されます。

メンバー・ステータスによりボーナスポイントが付き、シルバーは50%、ゴールドは75%、プラチナが100%が加算されます。

ステータスレベル

ヴェロシティのメンバーは、積算飛行距離に応じてステータスレベルと呼ばれるランク分けがされます。

搭乗する便の飛行距離に応じて、ポイントとは別にステータス・クレジットが加算されていき、一定の基準を超えると会員のステータスが上がっていきます。

入会時は全員「レッド」から開始となり、その後「シルバー」、「ゴールド」、「プラチナ」と上がっていきます。

提携航空会社

ヴェロシティは、デルタ航空、シンガポール航空、ヴァージン・アトランティック航空、エディハド航空、ハワイアン航空などと提携、これらの航空会社の運航する便に搭乗することにより、ヴェロシティにポイントを加算することが可能です。

残念ながらコードシェアを行い、協力関係にある全日空とは、マイレージプログラムの提携は行っていないため、ヴェロシティのポイントに加算することはできません。

ヴェロシティ・パートナー航空会社

空港ラウンジ

ヴァージン・オーストラリア航空では、オーストラリア国内の主要空港に、「ヴァージン・オーストラリア・ラウンジ」を設けています。

一般のフルサービスの航空会社同様、ビュッフェによる軽食、オードブルの提供、アルコール類を含む飲み物の提供などが行われており、一部の空港では会議室の設備もあります。

この「ヴァージン・オーストラリア・ラウンジ」を利用するには、下記の4つの方法があります。

ビジネスクラスの利用

ヴァージン・オーストラリア航空のビジネスクラスを利用する場合、ラウンジを利用できます。

ヴェロシティのプラチナ、ゴールド会員

ヴァージン・オーストラリア航空のマイレージプログラム、ヴェロシティ(Velocity)のプラチナ、またはゴールドの会員の方でヴァージン・オーストラリア運航便を利用する場合は、ラウンジを利用できます。

ラウンジ会員

年間会費、または生涯会費を払って、ラウンジ会員になることができます。年間会員は、入会金A$330、年会費A$420、生涯会員はA$9750となっています。(2020年4月現在)

ラウンジパスを購入

予約管理ページより1回限り利用のラウンジ利用パスを購入して、ラウンジの利用をすることができます。

ラウンジパスの料金は、多くの空港ではA$55となります。(2020年4月現在、一部小規模の空港はA$44)

当日ラウンジのレセプションデスクでA$65で購入し、ラウンジを利用することもできます。

ヴァージン・オーストラリアのパース空港国内線のラウンジ / Author Kgbo / Creative Commons
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