オーストラリアのロリキート完全ガイド|レインボー・ロリキートの種類・生態・見られる場所7選

オーストラリアの公園で、緑の木の中から突然、青、赤、オレンジ、黄色の鳥が飛び出してくることがあります。甲高い声を上げながら猛スピードで飛ぶその鳥が、ロリキートです。

日本からの旅行者が最もよく目にするのは、鮮やかな虹色の羽を持つレインボー・ロリキート(Rainbow Lorikeet)。シドニー、ブリスベン、ゴールドコースト、メルボルン、アデレードなどの公園や街路樹でも見られる、オーストラリアを代表する都市の野鳥です。

ロリキート最大の特徴は、花の蜜と花粉を食べるために進化したブラシ状の舌です。ユーカリやボトルブラシ、バンクシアなどの花に頭を突っ込み、枝から枝へ忙しく移動しながら餌を取ります。

一方、「ロリキート=レインボー・ロリキート」ではありません。オーストラリアには複数種のロリキートが生息し、地域によってスケーリー・ブレステッド、マスク、リトル、パープルクラウン、バリアド、レッドカラーなど別種も見られます。分類体系によって種の扱いや数え方が異なる場合があります。

この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、ロリキートの種類、レインボー・ロリキートの特徴、ブラシ状の舌、食べ物、花粉媒介、群れ、繁殖、野生で見られる場所、餌付けの問題まで詳しく解説します。

オーストラリアのロリキートとは?

ロリキート(Lorikeet)は、オーストラリアをはじめオセアニア地域に生息する小型から中型のインコ類です。花蜜や花粉を食べる生活に適応していることが大きな特徴です。

オーストラリア旅行で最も目立つのがレインボー・ロリキートで、現在の学名はTrichoglossus moluccanus。青紫色の頭、オレンジから黄色の胸、緑色の翼と背、赤いくちばしを持ちます。

大きな群れで花の咲いた木へ集まり、甲高い声を上げながら枝の間を飛び回ります。静かなバードウォッチングというより、「声と色で存在を知らせる鳥」という表現がぴったりです。

レインボー・ロリキートは体長28~32cm

Australian Museumによると体長は約28~32センチ。ハトより小さめですが、鮮やかな色と活発な動きで実際以上に存在感があります。

雄と雌はほぼ同じ外見

雌雄とも青紫の頭、緑の翼、オレンジ色の胸を持ち、羽色だけで性別を見分けるのは困難です。

都市部への適応力が高い

森林だけでなく、花の多い街路樹、公園、庭園、住宅地などでも暮らします。シドニーでは現在非常に身近な鳥になっています。

「Rainbow」という名前どおりの色

青、緑、黄、オレンジ、赤が一羽の体に集まり、飛び立つと翼の下まで鮮やかな色が見えます。オーストラリアで初めて見ても識別しやすい鳥です。

オーストラリアには何種類のロリキートがいる?

NSW州政府の一般向け野生動物情報では6種のロリキートと案内されていますが、分類体系によってRed-collared Lorikeetなどの扱いが異なり、種数の数え方には差があります。旅行者にとって重要なのは、地域によって見られる種類が大きく異なることです。

レインボー・ロリキートが最も有名ですが、旅行先で別の小型ロリキートを見つけたら、頭や胸の色、くちばし、鳴き声を比べてみると面白いでしょう。

レインボー・ロリキート

東部・北部オーストラリアに広く分布する代表種。青紫の頭、オレンジ色の胸、緑の翼が特徴です。

スケーリー・ブレステッド・ロリキート

頭まで緑色で、胸と首に黄色い「うろこ模様」があります。ケープヨークからニューサウスウェールズ州ウーロンゴン付近までの東海岸に分布します。

マスク・リトル・パープルクラウン

南部や東部では、より小型のMusk Lorikeet、Little Lorikeet、Purple-crowned Lorikeetも見られます。花の咲くユーカリの高い樹冠で採食することが多く、声で先に気付くこともあります。

北部にはバリアド・ロリキート

オーストラリア北部にはVaried Lorikeetなど、熱帯・乾燥地に適応した種類もいます。レインボー・ロリキートとは分布や羽色が異なります。

レインボー・ロリキートの基本情報

項目内容旅行者が注目したい点
学名Trichoglossus moluccanusRainbow Lorikeet
体長約28~32cm青・緑・橙・赤の鮮やかな羽
食性花粉・花蜜・果実などブラシ状の舌を使用
繁殖主に木の洞に2卵雌が抱卵、両親が給餌
活動昼行性・群れで行動朝夕は大きな群れが目立つ
保全状況IUCN Least Concernパースでは移入個体群

生息地と分布

レインボー・ロリキートは、オーストラリア北部から東海岸にかけての沿岸地域に広く自然分布します。森林、ユーカリ林、熱帯雨林、海岸林、都市の公園や庭園まで利用します。

食べ物となる花や果実の量に応じて移動するため、同じ場所でも「昨日は何十羽もいたのに今日は少ない」ということがあります。

東海岸の都市では非常に身近

シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストなどでは、花の咲く街路樹や庭木にも群れで現れます。

パースの個体群は本来の分布ではない

西オーストラリア州パースのレインボー・ロリキートは、飼育個体の逃亡・放鳥から定着した移入個体群です。BirdLife Australiaは、在来鳥との巣穴競争など生態系への影響を指摘しています。

野生のロリキートを見る方法

ロリキートを探すなら、鳥そのものを探すより花が咲いている木を探す方が効率的です。ユーカリ、ボトルブラシ、バンクシア、メラレウカなどの花をチェックします。

甲高い鳴き声が聞こえたら樹冠を見上げてください。葉と同じ緑色の背中は見つけにくい一方、青い頭やオレンジ色の胸が動くとすぐ分かります。

朝と夕方は飛ぶ群れを見つけやすい

早朝はねぐらから餌場へ、夕方は餌場から集団ねぐらへ移動します。空を高速で横切る群れと大きな声が目印です。

餌を置いて呼び寄せない

砂糖水、蜂蜜、ジャムなどを与えるのは避けてください。NSW州政府は、不適切な人工餌と不衛生な給餌場所が病気や早死につながると警告しています。

1.シドニー・センテニアル・パークランド

シドニー中心部から行きやすいCentennial Parklandsは、レインボー・ロリキートを観察しやすい都市公園です。

園の公式案内でも、レインボー・ロリキートが花や果実のある木へ大群で集まり、夕方には大きな集団ねぐらを作ることが紹介されています。

花の咲くユーカリやバンクシアを探す

飛んでいる鳥を追うより、開花中の木の下で待つ方が見つけやすいでしょう。給餌中は低い枝まで下りてくることがあります。

夕方はねぐらへ集まる群れが壮観

日没前になると周辺から次々と群れが飛来し、かなり大きな声で鳴き交わします。「見る」だけでなく「聞く」ロリキート観察にも向いています。

2.ゴールドコースト・カランビン

ゴールドコーストのCurrumbin Wildlife Sanctuaryは、ロリキートと近距離で出会える場所として世界的に有名です。

75年以上前、野生のロリキートが餌を求めて集まるようになったことが、現在のサンクチュアリー誕生のきっかけの一つになりました。

毎日8:00と16:00にロリキート・フィーディング

2026年8月現在、公式プログラムは毎日8時と16時。野生のロリキートが集まり、頭や腕に止まることもあります。

公式管理下の体験と野生への餌付けは別

この体験は施設が管理するプログラムです。公園やホテルで同じように砂糖水や果物を与えてよいという意味ではありません。

3.ケアンズ植物園

熱帯の鳥をまとめて観察したいなら、Cairns Botanic Gardensが便利です。ケアンズ市の公式バードリストにはRainbow LorikeetとScaly-breasted Lorikeetの両方が掲載されています。

2種類を見比べるチャンス

レインボー・ロリキートの青い頭とオレンジ色の胸に対し、スケーリー・ブレステッドは頭まで緑色で、胸に黄色いうろこ状の模様があります。

熱帯植物の花と一緒に観察

さまざまな花木があるため、採食中の鳥を探しやすい環境です。園の公式案内でも鳥への餌付けは禁止されています。

4.メルボルン・ダンデノン丘陵

メルボルン郊外のダンデノン丘陵国立公園では、森の中でレインボー・ロリキートを観察できます。

Parks VictoriaはGrants Picnic Groundで、クリムゾン・ロゼラやコトドリとともにRainbow Lorikeetを見られる鳥として案内しています。

Grants Picnic Ground周辺

大木の樹冠や花の咲いた木を探します。ロリキートは高速で移動するため、枝へ止まって採食している時が写真のチャンスです。

野鳥への餌付けはしない

かつて観光地では鳥への餌付けが広く行われましたが、現在は自然の餌を利用する姿を観察するのが基本です。現地の掲示と公園ルールに従ってください。

5.アデレード植物園

Adelaide Botanic Gardenとアデレード周辺の公園でも、レインボー・ロリキートは身近な鳥です。

南オーストラリア州政府は、レインボー・ロリキートを州南部や郊外でよく見られる代表的なインコとして紹介しています。

春から初夏は花木に注目

開花した木には多数が集まることがあります。植物園では、かつて「Drunken Parrot Tree」と呼ばれる木の発酵した花蜜へ集まるロリキートも話題になりました。

小型ロリキートも探せる

アデレード周辺ではMusk LorikeetやPurple-crowned Lorikeetも見られます。高い樹冠を高速で移動する小さな緑色の群れにも注目してください。

6.パース

パースではレインボー・ロリキートを非常によく見かけますが、ここでは重要な注意点があります。パースの個体群は西オーストラリア州にもともといた鳥ではなく、飼育個体の逃亡や放鳥から定着した移入個体群です。

都市公園や花木で簡単に見つかる

パース都市圏では大群を見かけることも多く、花や果実のある街路樹、公園、住宅地で普通に観察できます。

「きれいな鳥」でも生態系では問題になる

巣穴をめぐって在来鳥と競争し、果樹への被害も起こします。西オーストラリア州で見た時は、東海岸とは保全上の立場が違うことを覚えておくとよいでしょう。

7.オーストラリア植物園マウント・アナン

シドニー南西部のAustralian Botanic Garden Mount Annanも、ロリキートを含む多くの野鳥を観察できる場所です。

園内では約190種の鳥が記録され、公式リストにもRainbow Lorikeetが掲載されています。

ユーカリ林と花の多い庭園を歩く

Woodland habitatやBanksia Gardenなどを歩きながら、花の咲いた木の樹冠を探します。ほかのインコやハニーイーターも一緒に観察できます。

鳥だけでなく植物との関係も見やすい

ロリキートがどの花へ入り、どのように舌を使うかを見るには植物園が最適です。単に鳥を探すだけでなく、花粉媒介の様子まで観察できます。

目的別・観察場所の選び方

市街地で気軽に見るならシドニー、野生個体との管理された近距離体験ならCurrumbin Wildlife Sanctuary、複数種の比較ならケアンズ、森林で見たいならダンデノン丘陵、植物との関係を見たいならMount Annanがおすすめです。パースでは観察しやすい反面、移入種である点も理解しておきましょう。

レインボー・ロリキートだけを探し過ぎない

地域によって別種が混ざります。緑色の小さなロリキートや、胸に黄色いうろこ模様がある個体を見つけたら、別種かもしれません。

観察しやすい時間と季節

レインボー・ロリキートは一年を通して見られますが、特に朝と夕方は移動する群れが目立ちます。日中は開花中の木を探すと採食中の個体を見つけやすくなります。

特定の「ロリキート・シーズン」よりも、ユーカリやボトルブラシなどがよく咲いている時期が重要です。花の量に応じて地域内を移動するため、同じ公園でも日によって数が変わります。

羽色・体の大きさ・雌雄の見分け方

レインボー・ロリキートは、オーストラリアの野鳥の中でも特に色の多い鳥です。木の葉に隠れると緑色の背中が保護色になりますが、正面を向くと一気に「虹色」になります。

頭は青紫、胸はオレンジ

頭部と腹部は青紫色、胸はオレンジから黄色、背と翼と尾は緑色です。くちばしは鮮やかな赤色です。

翼を広げるとさらに派手

飛翔時は赤や黄色の羽が見え、緑色中心に見えていた個体が一瞬で別の鳥のように鮮やかになります。

雄と雌は外見ではほぼ区別できない

Australian Museumも雌雄がよく似るとしています。羽色や体格だけで野外の性別を断定するのは困難です。

若鳥はくちばしが暗い

幼鳥は成鳥より羽色がやや鈍く、くちばしもすぐに鮮やかな赤にはなりません。成長につれて成鳥らしい色へ変わります。

ブラシ状の舌とくちばし

ロリキートがほかのインコと大きく違うのが舌です。舌先には細かな突起が集まったブラシ状の構造があります。

花粉と花蜜をすくい取る

花の中へ舌を差し込み、ブラシ状の突起へ花蜜や花粉を付着させて口へ運びます。NSW州政府もこの特殊な舌をロリキートの重要な特徴として紹介しています。

赤いくちばしで花を扱う

湾曲したくちばしで枝につかまり、花や果実を引き寄せながら食べます。逆さに近い姿勢で採食することも珍しくありません。

足も器用に使う

インコの仲間らしく、2本の指が前、2本が後ろを向く足で枝をしっかりつかみ、樹冠の細い枝まで移動します。

食べ物・花蜜・花粉

「蜜を吸う鳥」と説明されることが多いロリキートですが、実際の食生活はもう少し複雑です。花蜜に加えて花粉が非常に重要な栄養源です。

花粉が主要なタンパク源

NSW州政府は、研究から花粉が主要な食物と考えられ、花蜜から炭水化物、花粉や昆虫からタンパク質や脂質を得ると説明しています。

果実・種子・昆虫も食べる

レインボー・ロリキートは果実や種子、一部の昆虫も利用します。食べ物は季節と地域の開花状況によって変わります。

花の多い場所を追って移動する

長距離の渡り鳥ではありませんが、餌の豊富な場所を求めて地域内を動きます。突然大群が現れるのは、この「花を追う生活」のためです。

花粉を運ぶ「空飛ぶ花粉媒介者」

ロリキートが花へ顔を入れると、頭やくちばしの周囲に花粉が付着します。そのまま別の花へ移動することで、植物の花粉を運びます。

一日に非常に多くの花を訪れる

花蜜と花粉を求めて一つの木から次の木へ移動し、短時間に何度も花へ接触します。

ユーカリなどの繁殖を助ける

BirdLife Australiaは、ロリキート類が花粉を体へ付着させて花から花へ移す重要な花粉媒介者であることを紹介しています。

植物園では関係を観察しやすい

鳥だけを見るのではなく、どの植物のどの部分へ頭を入れているかを観察すると、ロリキートとオーストラリアの花木のつながりが見えてきます。

群れ・ねぐら・高速飛行

レインボー・ロリキートは非常に社会性が高く、つがいだけでなく大きな群れでも行動します。

餌場では大声で場所を知らせる

花の多い木を見つけた群れの声に、別のロリキートが集まってくることがあります。餌が豊富な木では一気に数十羽が集まります。

飛行は速く直線的

小さな翼を素早く羽ばたかせ、高速で飛びます。木の間では急旋回し、群れ全体が一斉に方向を変えることもあります。

夕方は大規模な共同ねぐらへ

日没前には複数の群れが同じねぐらへ集まり、非常に大きな声で鳴き交わします。Centennial Parklandsなどでは夕方の大群も見どころです。

繁殖・木の洞・ヒナ

レインボー・ロリキートは主にユーカリなどの木の洞を巣として使います。古い木にできる自然の洞は繁殖に欠かせません。

通常2個の白い卵

Australian Museumではクラッチサイズを2個としています。卵は木の洞の中の朽ちた木片の上に産みます。

抱卵するのは主に雌

雌が約23日間抱卵し、雄は巣の周辺で行動します。巣穴自体は雌雄とも整えます。

両親がヒナへ餌を運ぶ

孵化後は雄と雌の両方がヒナへ餌を与え、約45日ほどで巣立つとされています。

鳴き声・性格・都市での行動

レインボー・ロリキートは、静かに木へ止まっている時間より、鳴きながら飛び、花の枝で押し合い、別の鳥を追い払う場面の方が目立ちます。鳴き声は甲高いスクリーチやチャタリングで、群れではかなり騒々しくなります。人の暮らす場所にもよく適応し、花の多い街路樹や庭木、果樹を効率よく利用します。

レインボー以外の主なロリキート

オーストラリアでは、旅行先と季節によってレインボー・ロリキート以外の種類にも出会えます。多くは花の咲く木の高い場所で動き回るため、姿より鳴き声が先に聞こえます。

スケーリー・ブレステッド・ロリキート

東海岸北部を中心に分布し、全体に緑色で胸と首へ黄色いうろこ模様があります。赤いくちばしと緑一色の頭がレインボーとの大きな違いです。ケアンズ植物園では両種が記録されています。

マスク・ロリキート

南東オーストラリアに生息する小型のロリキートで、緑色の体、赤い額と顔の帯、青みのある頭頂が特徴です。花の咲くユーカリへ大群で集まることがあります。

リトル・ロリキート

体長16~19センチほどの非常に小さなロリキートです。東部オーストラリアに分布し、花の咲くユーカリの樹冠で採食します。ニューサウスウェールズ州ではVulnerableに指定されています。

パープルクラウン・ロリキート

紫色の頭頂と小さな体が特徴で、南オーストラリア州、ビクトリア州、西オーストラリア州など南部に分布します。BirdLife Australiaは、西オーストラリア州に自然分布するロリキートとして本種を紹介しています。

北部のバリアド/レッドカラー・ロリキート

北オーストラリアではVaried LorikeetやRed-collared Lorikeetなども見られます。ロリキートの種数は分類体系によって扱いが異なるため、現地の最新フィールドガイドと分布情報を併用すると確実です。

餌付け・病気・保全・観察マナー

レインボー・ロリキートは都市で数が多く、人にも近づくため「餌をあげても問題ない鳥」に見えます。しかし、不適切な餌付けは健康と野生での行動の両方へ影響します。

砂糖水・蜂蜜・ジャムを与えない

NSW州政府は、こうした人工餌が栄養不足や消化器の病気につながるとして、一般家庭での餌付けをやめるよう勧めています。

給餌台は病気を広げやすい

多数の鳥が同じ容器へ集まると、糞や唾液を介して病原体が広がります。PBFD(オウム嘴羽病)など、インコ類に深刻な病気の拡散リスクもあります。

「花を植える」が一番自然な方法

野鳥を庭へ呼びたい場合、NSW州政府はグレビレア、ボトルブラシ、バンクシアなど在来の花木を植える方法を勧めています。鳥が自分で花を選んで採食できます。

木の洞を残すことが繁殖を助ける

ロリキートは木の洞で繁殖するため、古いユーカリなどの成熟木が重要です。洞の不足は、ほかのインコや樹上性動物との競争にもつながります。

パースでは「保護したい在来種」とは立場が違う

レインボー・ロリキートは東部では在来種ですが、パースでは移入個体群です。美しい鳥であることと、生態系への影響は別問題として理解する必要があります。

野生のロリキートへ自己流の餌を与えない:近くで見たい時は、花の咲いている木を探しましょう。例外的にカランビンのような公式管理プログラムへ参加する場合は、施設の方法だけに従ってください。

オーストラリアのロリキートに関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアで一番よく見るロリキートは?

日本からの旅行者が最も目にしやすいのはRainbow Lorikeetです。シドニー、ブリスベン、ゴールドコースト、メルボルン、アデレードなどで見ることができます。

レインボー・ロリキートの学名は?

現在Australian MuseumやBirdLife Australiaが使用する学名はTrichoglossus moluccanusです。古い資料では別の分類名が使われている場合があります。

ロリキートは何を食べますか?

花粉と花蜜が重要で、果実、種子、昆虫なども食べます。舌先のブラシ状構造を使って花から餌を集めます。

ロリキートへ砂糖水を与えてもよいですか?

一般の公園や庭では与えないでください。不適切な人工餌や不衛生な給餌容器は病気や栄養上の問題につながります。

カランビンではロリキートへ餌をあげられますか?

はい。Currumbin Wildlife Sanctuaryでは管理された公式Lorikeet Feeding Experienceが行われています。2026年8月時点では毎日8:00と16:00です。

レインボー・ロリキートの雄と雌は見分けられますか?

外見は非常によく似ており、野外で羽色だけから性別を見分けるのは困難です。

レインボー・ロリキートは一年中見られますか?

はい。多くの地域で一年中見られますが、花や果実の量に応じて移動するため、同じ場所でも日によって数が変わります。

ロリキートを見るのにおすすめの時間は?

朝と夕方は移動する群れを見つけやすく、日中は花の咲いた木で採食中の個体を探しやすいでしょう。

パースのレインボー・ロリキートは在来種ですか?

いいえ。パースの個体群は飼育個体の逃亡・放鳥から定着した移入個体群で、在来鳥との巣穴競争などが問題になっています。

レインボー以外のロリキートも見られますか?

はい。東海岸ではScaly-breastedやLittle、南部ではMuskやPurple-crowned、北部ではVariedやRed-collaredなど、旅行先によって別種も見られます。

ロリキートは花粉を運びますか?

はい。花粉や花蜜を食べる際に体やくちばしへ花粉が付き、別の花へ移動することで花粉媒介に貢献します。

オーストラリアのロリキートに関する参考情報

まとめ:色だけでなく「花と暮らす鳥」として見るともっと面白い

ロリキートは、オーストラリアの花の多い森や都市を代表するインコの仲間です。その中でもレインボー・ロリキートは、青、緑、オレンジ、赤が混ざった鮮やかな姿で、日本からの旅行者にも見つけやすい鳥です。

最大の特徴はブラシ状の舌。花粉と花蜜を集めながら木から木へ移動し、植物の花粉を運ぶ役割も果たします。

シドニーのCentennial Parklands、ゴールドコーストのCurrumbin、ケアンズ植物園、ダンデノン丘陵、アデレードなどでは、観光の途中でも野生個体を観察できます。

一方、パースのレインボー・ロリキートは移入個体群で、在来鳥との競争が問題になっています。同じ鳥でも地域によって生態系での立場が違う点は、オーストラリアならではの興味深いポイントです。

野生で出会った時は餌を与えず、花の咲く木で自然に採食する姿を観察してみてください。派手な羽色だけでなく、ブラシ状の舌、逆さになって花へ潜る姿、夕方の大群まで見られると、ロリキートの面白さがよく分かります。

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