【2023年版】オーストラリアのワインの産地4選!

オーストラリアのワインの産地をご存知でしょうか?

オーストラリアのワインはオージーワインとも呼ばれ、その気軽なイメージで近年では日本でも有名になりました。

実際には、温暖な気候を反映した果実味の豊かさが国際マーケットで高い評価を得ており、生産量も年々増加しているのがオーストラリアのワインです。

歴史の浅いオーストラリアでは、固定概念に囚われずに技術革新が進み、効率的にワインをつくる醸造家が増えています

たとえば、多くのオーストラリアワインのボトルに見られるスクリューキャップです。スクリューキャップでは、天然のコルク栓で発生するブジョネ(ワインの劣化)の心配がありません。

スクリューキャップはカジュアルなイメージが先行して高級ワインでは敬遠されそうですが、実際には化学的にもワインの品質をしっかりと保てるメリットが明らかになっています。

本稿では、年間300本以上のオーストラリアワインのボトルを開けるアル中状態のオーストラリア在住スタッフが、オーストラリアのワインの産地についてご紹介させていただきます。

それでは、酔っ払ってしまう前に、スタートしましょう!!

オーストラリアワインの歴史と産地

オーストラリア ワイン

オーストラリアのワインの歴史は浅く、やっと200年ほどと言ったところです。

オーストラリアのワインづくりの歴史は、1788年にイギリスのアーサー・フィリップがシドニーで総督に就任したことを記念して、ブドウを植樹したことに始まります。

そして、第二次世界大戦以降には、世界のマーケットでも通用する良質なワインが作られるようになりました。

オーストラリア産ワインの主要品種としては、シラーズ種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、シャルドネ種、ソーヴィニヨン・ブラン種、セミヨン種、リースリング種があります。樹の本数という点では、オーストラリア全体の約1/4がシラーズ種です。

オーストラリアにブドウの固有種はありませんが、シエンナ種やタランゴ種など、いくつかの品種はオーストラリア人ブドウ栽培家によって新たに生み出されています。

1965年には、オーストラリアのワイン生産者がカスクワイン(紙のボックスに入ったワイン)の特許を、世界で初めて取得、また、オーストラリアはワイン生産主要国の中で最も早くコルク栓の代わりにスクリューキャップを導入した国です。

従来のオーストラリアワインは、低価格の庶民的なワインが主でしたが、2000年代以降には高級ワインの生産にも力が入れられるようになり、現在はオーストラリアワインは低価格帯から高価格帯まで、バラエティー豊かな品ぞろえとなっています。

オーストラリアには約2,000のワイン生産者が存在し、その大部分は小規模なワイナリーを経営しています。国内のワイン市場は少数の大手ワイン会社によって支配されており、生産量の90%が上位10社、輸出量の75%が上位3社、アコレード・ワインズ、トレジャリー・ワイン・エステーツ、カセラ・ワインズによるものです。

オーストラリアにおけるワイン産業は、今ではオーストラリアにとって生産、雇用、輸出、観光の面で、重要な産業の1つとなっています。

今日のオーストラリアにおける主なワインの産地は下図の通り、バロッサバレー、ヤラバレー、ハンターバレー、マーガレットリバーの4箇所です。

オーストラリア ワイン

それぞれの産地について、以下で詳述させていただきます!

サウスオーストラリア州のバロッサバレー(とマクラーレンベイル&アデレードヒルズ)

オーストラリア ワイン

オーストラリアのワインの国内生産量のおよそ半分を占めるのがサウスオーストラリア州です。

力強いシラーズ(フランスのシラー)は、内陸の赤土で栽培されるオーストラリアワインの代表格で、この地域の土壌と気候はフランスのボルドー地方に酷似しています。

世界的にも有名なバロッサバレーマクラーレンベイル、そして、知る人ぞ知るアデレードヒルズの3箇所がサウスオーストラリア州のワイナリーの代表格になります。

バロッサバレー

バロッサバレーはアデレードの北約75km一帯に広がるワイナリー地帯で、オーストラリアでもっとも有名なワインの産地です。

シラーズやカベルネソービニオンを中心としたどっしりとした赤ワインは、新大陸のワインとしてだけではなく、世界のワイン市場において高い評価を得ています。

バロッサバレーで筆者一押しのワイナリーはピーターリーマンです。

オーストラリア ワイン

歴史あるバロッサバレーのワイナリーの中でも一際歴史のある大手ワイナリーのひとつです。

ワインテイスティングでは、1本$80以上するPeter Lehmann/Stonewellもお試しいただけます。

ワイナリー名称 Peter Lehmann
ワイナリーエリア バロッサバレー
住所 Para Rd, Tanunda SA 5352 (Google Map)
電話番号 08-8565-9555
WEBサイト https://www.peterlehmannwines.com/

 

また、ピーターリーマンに隣接するラングメイルも素晴らしいワインを提供しています。

オーストラリア ワイン

ラングメイルワイナリーのワインで筆者の一押しは、Pure Eden/Shirazです。1本$145するちょっと高価な赤ワインですが、どっしりとしているのに一切の雑味のない爽やかな味は、相当なワイン通の方でも気に入っていただけるものと確信します。

ワイナリー名称 Langmeil
ワイナリーエリア バロッサバレー
住所 Corner Langmeil and, Para Rd, Tanunda SA 5232 (Google Map)
電話番号 08-8563-2595
WEBサイト https://www.langmeilwinery.com.au/

ワインは個々人の好みで評価は変わりますので、先入観を持たずに様々なワイナリーのワインを試してみるのがワインテイスティングの最大の楽しみです。

バロッサバレーのワイナリーは、そんな大人の遊びに充分に応えてくれるポテンシャルを備えています。是非、お好みのワイナリーを見つけてみてください!

アデレード発バロッサバレーのワイナリー巡りツアーはこちらから

マクラーレンベイル

マクラーレンベイルはアデレードから南に40kmほど離れたエリア一帯にあるワイナリー地帯で、バロッサバレーとともにオーストラリアワインの秀逸な産地として世界にその名を轟かせています。

地中海性気候に覆われたマクラーレンベイルの緩やかな丘陵地帯には、どこまでもブドウ畑が続いています。アルコールが苦手な方でも、アデレードからの郊外ドライブの場所として、マクラーレンベイルは最適なコースのひとつです。

マクラーレンベイルで筆者一押しのワイナリーがマックスウェルです。

オーストラリア ワイン

マックスウェルはマクラーレンベイルのワイナリーとしては新しいワイナリーですが、初めてマックスウェルのシラーズを試飲したとき、あまりの衝撃に言葉を失いました。雑味がなく、イヤな味が一切しないのに、赤ワインとしての力強さと味わいはこの上なく絶品で、それでいて舌触りは極めて爽やかなのです。こういうワインがあったらいいなという理想を形にしたのがまさにマックスウェルのワインだと言っても過言ではないと思います(筆者の好みです!)。

以下にも記事を続けますが、2021年現在、筆者が選ぶオーストラリアワインのナンバーワンは、マックスウェルです。

是非、お試しください。

ワイナリー名称 Maxwell
ワイナリーエリア マクラーレンベイル
住所 19 Olivers Rd, McLaren Vale SA 5171 (Google Map)
電話番号 08-8323-8200
WEBサイト https://www.maxwellwines.com.au/

 

アデレード発マクラーレンベイル・アデレードヒルズのワイナリー巡りツアーはこちらから

アデレードヒルズ

アデレードヒルズは、アデレードの東側近郊の丘陵地帯にあるワイナリー地帯で、知る人ぞ知る一流のワインを提供する隠れスポットです。

酒屋に入って知っているワインが置いてない時は、アデレードヒルズのワインを選びます。そうすれば、ハズレに当たることはまずありません。それくらい、優秀なワイナリーが多いのがアデレードヒルズなのです。

筆者は特にアデレードヒルズでは敢えてピノグリ種のワインを好んで飲んでいます。

オーストラリア ワイン

果実の味が鮮烈で、大地の恵を充分に感じられるアデレードヒルズのピノグリを是非お楽しみください。

アデレード発マクラーレンベイル・アデレードヒルズのワイナリー巡りツアーはこちらから

ビクトリア州のヤラバレー

オーストラリア ワイン

メルボルンで有名なビクトリア州のワイナリー地帯は、メルボルンシティから約65km北東に離れた一帯にあり、ヤラバレーと呼ばれています。

ヤラバレーはブドウの害虫であるフィロキセラの被害で、一時ワイン産業が荒廃してしまったのを記憶している方も多いかと思いますが、ここ30年ほどで再びワイン作りが盛んになってきました。

冷涼な気候を利用して、ピノノワやシャルドネなどのブルゴーニュ品種が主に栽培されています。特に、ヤラバレーは、ピノノワの産地としてはオーストラリアでもっとも評価の高い地域に選出されています。

あの、ドメイン・シャンドンのオーストラリア醸造所もヤラバレーに拠点を置いているほどです。

ヤラバレーで筆者の一押しのワイナリーは、イェーリングステーションです。

オーストラリア ワイン

イェーリングステーションは、ブレンド比率やオーク樽の種類、熟成年数など様々な実験に取り組み独自のスタイルを築き上げて来た老舗ワイナリーのひとつです。

ワインショーにも出品しない拘りの高さから、知る人ぞ知るワイナリーで、未だに醸造に関する情報は公表していません

ヤラバレーのピノノワと言ったら、イェーリングステーションを外すことができない、まさに口コミで広がった確かなワイナリーです。

ワイナリー名称 Yering Station
ワイナリーエリア ヤラバレー
住所 38 Melba Hwy, Yering VIC 3770 (Google Map)
電話番号 03-9730-0100
WEBサイト https://www.yering.com/

 

メルボルン発ヤラバレーのワイナリー巡りツアーはこちらから

ニューサウスウェールズ州のハンターバレー

ニューサウスウェールズ州はオーストラリアワインの発祥の地で、現在では比較的安価なワインをつくるエリアです。

シドニーの北180kmに位置するハンターバレーはオーストラリアワインの最古の生産地として有名で、味わい深いワインを提供しています。

シャルドネセミヨンなどが湿気の多いハンターバレーの気候に適しています。

ハンターバレーでもっとも有名なワイナリーのひとつがマクギガンです。

オーストラリア ワイン

マクギガンのモットーは豊かな果実味です。世界中のファンに繊細なタンニンが愛されています。

シャルドネが有名ですが、ピノノワやメルローなども人気のワイナリーです。

ワイナリー名称 McGuigan
ワイナリーエリア ハンターバレー
住所 447 McDonalds Road Corner of, Broke Rd, Pokolbin NSW 2320 (Google Map)
電話番号 02-4998-4111
WEBサイト https://www.mcguiganwines.com.au/

 

シドニー発ハンターバレーのワイナリー巡りツアーはこちらから

ウェスタンオーストラリア州のマーガレットリバー

オーストラリアワインの産地としては、比較的新しいエリアがウェスタンオーストラリア州です。

州としての生産規模は小さいものの、出来の良いワインが評判となり、今日ではプレミアムワインの宝庫となりました。

パースから南に280kmほど離れた沿岸沿いのワイナリー地帯マーガレットリバーは、オーストラリア最西端のワインの産地で、冷涼な気候を活かした上質のワインを提供しています。

気候条件はボルドー地方のそれに近くカベルネソービニオンメルローシャルドネなどに定評があります。

筆者がオススメするマーガレットバレーのワイナリーは、ルーウィンエステートです。

オーストラリア ワイン

ルーウィンエステートは、マーガレットリバーの南部の丘陵地に位置するワイナリーで、オーストリアのワインショーでは常連となっています。

シャルドネが特に有名で、看板ブランドはアートシリーズです。その中でも1980年に登場したアートシリーズの記念すべき1号に輝いたのがシャルドネです。

複雑味と濃縮感を充分に引き出した力強い味わいが楽しめます。

間違いなく筆者一押しのウェスタンオーストラリア州のワインです。

ワイナリー名称 Leeuwin Estate
ワイナリーエリア マーガレットリバー
住所 Stevens Rd, Margaret River WA 6285 (Google Map)
電話番号 08-9759-0000
WEBサイト https://leeuwinestate.com.au/

 

パース発マーガレットリバーのワイナリー巡りツアーはこちらから

絶品!!ワイナリーのランチとギフト

オーストラリア ワイン

オーストラリアワインのワイナリー巡りに出掛けたときのもう1つの楽しみが、各ワイナリーでの絶品ランチです。

多くのワイナリーにはレストランが併設されており、来園者がそのワイナリーで気に入ったワインに一番合う料理を提供しています。

これがイギリス系の国とは思えないクウォリティで、ワインが嫌いな人でもこのランチを食べるためにワイナリーツアーに参加してしまうほどですw

特に、ヤラバレーのワイナリーの料理のクウォリティはずば抜けています

オーストラリア ワイン

逆にバロッサバレーやマクラーレンベイルのワイナリーでは、あくまでも主役はワインであるというコンセプトが強く、ランチにはワインの当てが出てくることが多いです。

下記写真はバロッサバレーのピーターリーマンワイナリーのランチですが、ホットフードはメニューにありません。

しかしながら、ワインはとにかく絶品です!

オーストラリア ワイン

各ワイナリーではワインに合うチーズやナッツ、ハムなどのおつまみをお土産として販売しているところが多くなっています。

もちろん選び抜かれた上質なものばかりですので、ワイナリーではワイン以外のお土産探しにも熱が入ります。

オーストラリア ワイン

もちろん、ワイナリーのロゴが入ったオリジナルグッズも人気です。

ワイナリーを訪れた際は、是非、お気に入りのギフトをゲットして来てくださいね!!

オーストラリア ワイン

バロッサバレーのピーターリーマンワイナリーのギフトコーナー

ワイナリー巡りツアーのオーダーメイド手配

オーストラリア ワイン

ワイナリー巡りに出かける際は、各都市の旅行会社が催行するワイナリーツアーに参加するか、レンタカーでお気に入りのワイナリーを訪れるのが一般的です。

ただ、ツアーでは、行きたいワイナリーが行程に含まれていない含まれていても興味のないワイナリーやチョコレート工場などが含まれていて、時間と費用がもったいないなどの悩みが発生します。

レンタカーでは当然飲酒運転は厳禁ですので、運転手の方がワインのテイスティングを楽しめないという問題が発生し本末転倒となります。

なかなか難しいワイナリー巡りなのですが、このような悩みを全て解決するのが、ワイナリー巡りツアーのオーダーメイド手配です。

弊社トラベルドンキーでは各都市のプライベートチャーターツアーの手配に実績があります

お見積もりのご依頼はご遠慮なく弊社トラベルドンキーまでご用命ください

また、気になるワイナリーの実態や上記記事以外のオススメのワイナリー情報などが必要な折にもお気兼ねなく弊社トラベルドンキーまでお問い合わせください

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オーストラリアのワインの産地4選!に関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアのワインで有名なワインの産地を教えてください。

オーストラリアのワインで有名なワインの産地は、サウスオーストラリア州のバロッサバレー、ビクトリア州のヤラバレー、ニューサウスウェールズ州のハンターバレー、ウェスタンオーストラリア州のマーガレットリバーの4箇所です。

その中でも、特に人気なのがサウスオーストラリア州のバロッサバレーで、このエリアには、マクラーレンベイル、アデレードヒルズという秀逸なワイナリー地帯も近接しています。

オーストラリアのワインで特に上質のブドウの品種は何ですか?

オーストラリアのワインで世界的に評価が高いのは、赤ではシラーズ種とカベルネソービニオン種、白ではシャルドネ種とセミヨン種です。

もちろん広大な大陸オーストラリアですので、ワイナリーのあるエリアによって気候も土壌も異なりますので、ワイナリーによって得意な品種がそれぞれ提供されています。

詳しくは本稿でご紹介していますので、是非、ご参照ください。

ワイナリーを巡るツアーの行程に訪れたいワイナリーが含まれていません。プライベートツアーを手配することは出来ますか?

弊社トラベルドンキーにご相談ください。チャーターツアー、プライベートツアーに関しましては、これまでにも多くの実績がございます。

ご人数とご興味のお有りのワイナリーなどの情報をいただき、お見積もりをさせていただきます。

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